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ビットコイン、2万5000件のオプション契約満期も上昇トレンド継続か

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ヘッドライン

  • 2万5000件(想定元本77万ドル)のビットコインオプション契約が14日に満期日を迎え、リップルが牽引する上昇トレンドに拍車をかける可能性も
  • 同日に満期日を迎えるビットコインオプションのプット・コールレシオは0.56で、強気の市場センチメントを示唆
  • 暗号資産市場の現物取引高が800億ドルへと倍増したことから、デリバティブトレーダーのコールオプション買い増しが予想される
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暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は14日、2万5000件のオプション契約(想定元本77万ドル)が期限切れを迎える。オプション満期日の規模感としてはさほど大きくはないが、リップル裁判判決を受けた市場全面高に拍車を掛ける可能性もある。

時価総額第2位の暗号通貨イーサリアム(ETH)も2022年5月以来、1年2ヶ月ぶりとなる2000ドル台に回復した。これを受け、イーサリアムにおける大半のオプション契約も期限切れを迎える。

ビットコインオプション、PCRは強気に傾く

現在、ビットコインオプションのプット・コールレシオ(PCR)は0.56。プット(ショート)よりもコール(ロング)の契約数が約2倍多く、市場センチメントは過去1週間で強気に傾いた。14日に満期日を迎えるオプション契約の最大ペインポイント(未決済契約が最も多く、満期時に最も損失が大きくなる水準)は3万500ドル。

プット・コールレシオ(PCR)とは:
強気・弱気の相場感を示す指標。プットオプションの建玉残高をコールオプションの建玉残高で割って算出される。強気のトレーダーが増えると、コールオプションが増加するため、同指標は低下する。プット・コールレシオが「1」以下になると、強気相場のシグナルとなる。

BTCオプション未決済建玉(GreeksLive

ビットコインオプションの分析企業GreeksLiveは、「ビットコイン年初来高値の更新が観測されたものの、市場センチメントから判断すると今回の上昇から利益を得たトレーダーはほぼいない」と分析し、以下のコメントを残した。

過去1週間におけるオプションのポジションと出来高は平均を大きく下回り、オプション市場は細分化されていた

GreeksLive

イーサリアムも14日、17万6000件のオプション契約(想定元本3億5500万ドル)が期限切れを迎え、プット・コールレシオは0.66。同日に満期日となるオプション契約の最大ペインポイントは1900ドルとなっている。

ビットコインオプション、上昇トレンドへの期待感高まる

GreeksLiveは、クジラ(大口投資家)の大半が7月初旬に大きなポジションを建て、市場の変化を待っているとし、ビットコインのオプション市場について以下のように予測していた。

現在、ビットコインのコールポジションはプットの2倍以上、イーサリアムに至っては3倍以上のため、ひとたび上昇トレンドが始まると、既存のオプションパターンは乱れるだろう

GreeksLive

しかし、13日のリップル裁判判決を受け、一部アルトコインが高騰したことで、市場の変化が起きた可能性がある。同日、暗号資産市場全体における取引高は800億ドル付近に達し、前日から倍増した。

このため、デリバティブ・トレーダーを中心に、さらなる価格上昇を見越したコールオプションの買い増しが行われる可能性がある。本稿執筆時点で、暗号資産市場全体の時価総額は前日比6.8%増の1兆3000億ドルだ。

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Shunsuke Saito
青森県出身。2021年に暗号資産(仮想通貨)投資を開始後、22年よりライターとして従事する。国内暗号資産メディアにて専属ライター・編集などを経て、23年3月、ジャーナリストとしてBeInCrypto...
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