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ビットコイン価格、レンジ続くも下落に警戒=政界のビットコイン支持派の動き強まる

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更新 Shota Oba

ビットコイン価格(BTC)は20日現在、3万7124ドルで取引されており、前日比で1.57%増・過去7日比で0.55%増となっている。当社アナリストらは上昇相場が長期間にわたって持続すると示唆するも短期的な下落によるトレンド転換に警鐘を鳴らした。

当社シニアインベストメントアナリストのヴァルドリン・タヒリ氏は「週間RSIは非常に強気であり、指標は70を超え『加熱状態』に入っている。前回20年10月同様の状態が発生し、175日間、計400%の価格上昇が続いた。同様の増加が起こると、ビットコイン価格は24年4月までに18万ドルに達する」との強気の見解を示した。同氏は前回の上昇相場との2つ目の類似点として、ビットコイン価格が約500日間の抵抗線からの突破を挙げている。

短・中期目線で同氏は、エリオット波動でビットコインが9月に5波の上昇の開始を示しており、現在は上昇の第4波にあると主張。同氏は「第4波は三角形持ち合いを形成する、修正波である可能性が高い。ビットコイン価格の上昇が続けば、価格は次の水平抵抗レベルである5万ドルに向かって35%増加する可能性がある」としている。一方で、週足のローソク足が3万500ドルの水平エリアを下回ると、強気トレンドは一服するとの見立てを示した。

当社最高ニュース部門責任者のアリ・マーチン氏は「過去2回の市場のパターンを現在に反映させると、上昇相場のピークは25年10月ごろになる。ビットコイン価格が今後約700日間、強気の動きをみせる可能性がある」と主張した

当社オン・チェーンアナリスト、イブラハム・アジバデ氏13日のオンチェーン分析で、3万5000ドルのサポートレベルに大きく依存していると主張。グローバルIn/Out of the Money(GIOM)データによれば、同サポートレベルの重要性を示しており、サポートレベルを下回れば、ビットコイン価格は3万3000ドルに後退する可能性がある。3万8000ドルを回復すれば、強気派が市場を再び牽引するも、3万7900ドルで購入した123万人の保有者が早期に売却すれば、価格は再び後退する可能性が高いと分析した。

ビットコイン支持派、政界での動き強める

アルゼンチン大統領選は19日、右派のハビエル・ミレイ下院議員が当選。ブルームバーグによれば、開票率約87%の時点でミレイ氏は56%の票を獲得し、マサ氏は44%に留まった。ミレイ氏は「無政府資本主義」を唱え、ビットコイン支持派として知られる。ミレイ氏はビットコインが民間部門へのお金の回帰を象徴しているとしつつ、ビットコインを法定通貨にする提案はしていない。同氏の政策では、アルゼンチン経済の完全なドル化の実現を目指している。報道を受け、ビットコイン価格は約3%上昇した。

ドイツ連邦議会のジョアナ・コタール議員はこのほど、ビットコインを法定通貨として認めることへの支持を表明した。これは欧州中央銀行が進めるデジタルユーロのCBDCプロジェクトと対照的だ。コタール議員はは、ビットコインを正式に認めるための法的枠組みを確立する「予備的な検討」を進めている。同議員は「ビットコイン・イン・ザ・ブンデスターグ」プログラムを立ち上げており、議会議員にビットコインの利点について教育することを目指している。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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