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ビットコイン・チップを可能にする”Twitterキラー”Damusが始動

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ヘッドライン

  • Damusは、Nostrプロトコルで立ち上げられた新しい分散型ソーシャルメディアアプリ。
  • このプロトコルは、昨年14BTCを寄付したジャック・ドーシー氏がサポートしている。
  • アプリは好評で、スノーデン氏らがこのローンチを祝福している。
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Nostrプロトコルを活用した分散型ソーシャルメディアアプリ「Damus」がローンチされた。同アプリは、ビットコインチップと検閲への耐性を特徴としている。

ジャック・ドーシー氏が一部出資した分散型ソーシャルメディアプラットフォーム「Damus」がローンチした。このソーシャルメディアプラットフォームはNostrプロトコルで動作し、ユーザーがネットワークを完全にコントロールするという。

Damus AppはApple App Storeで購入できる: App Store

同プロジェクトは、市場に新たに登場した分散型ツイッター代替サービス。ツイッターの代替アプリとして挙げられるプロジェクトの中で最も有名なのは、間違いなくMastodon(マストドン)だが、Mastodonはツイッター買収後にユーザーベースが爆発的に増えたことで話題となった。

DamusがMastodonと異なるのは、主にプラットフォームに登録する際にユーザー情報の提出を求めない点だ。Damusは完全なる分散型であり、Nostrプロトコルは分散型リレーを通じてメッセージを伝達する。

このプラットフォームの最も顕著な特徴の1つは、Bitcoinのチップ(投げ銭)を可能にすることである。これらのチップは、スループットを向上させるレイヤー2ソリューションであるBitcoinのライトニングネットワークを通じて実行される。

Damusは、2月1日に発売されたばかりにもかかわらず、早くも業界にその名を轟かせている。同アプリは、Appleのアプリストアのソーシャル・ネットワーキング・チャートで、すでにトップ10にランクインしている。また、Twitterのフォロワーも発売後、急増している。

ドーシーがNostrに出資、ビジョンに共感

ドーシー氏は2022年12月、当時25万ドル弱だった14BTCの資金を提供していた。同氏はビットコインや分散型技術をサポートすることで知られ、現在はモバイル決済のBlockに軸足を移している。

同氏は、Damusの立ち上げを、オープンプロトコルのマイルストーンと呼んだ。同プラットフォームは、インターネットはオープンで自由であるべきだというドーシー氏の個人的な信念に沿ったものであることは確かで、関連するプロトコルBlueskyにも取り組んでいる。このままいけば、Damusはよりオープンなソーシャルメディアプラットフォームへの大きな一歩となるだろう。

コミュニティはDamusを歓迎

Damusの立ち上げに対するコミュニティの反応は、満場一致でではないものの多くが高評価となっている。同プロジェクトは、イーロン・マスク氏がツイッター買収後にユーザーが移行したことで爆発的に成長したMastodonなどと競合している。

エドワード・スノーデン氏は、Damusの立ち上げを賞賛する人たちの中で、特にNostrプロトコルに言及した。同氏は、280文字という制限がないこと、そしてもちろん検閲がないことを賞賛した。また、Nostrの公開鍵を共有した。

さらに、Damusがほかの主要なソーシャルメディアプラットフォームに対する最も一般的な批判の1つである「データを収集しないこと」についても言及し、それを強調する画像を投稿した。

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Shigeki Mori
大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
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