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イーサリアムNFT時価総額、2022年に60%減

7 mins
記事 David Thomas

ヘッドライン

  • 新レポートで、2022年イーサリアムNFT市場の損失が約56億ドルに上ると発表
  • Yuga LabsのメタバースOtherdeedsコレクションの時価総額が21億ドル減少
  • CryptoPunksが、約90,000ドルの健全なフロアプライスの維持に成功
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DappRadarの新レポートによると、イーサリアムのNFT時価総額は昨年93億ドルから37億ドルに減少し、なかでもユガ・ラブズ(Yuga Labs)のアザーディーズ(Otherdeeds)コレクションが最も減少したことが明らかとなった。

同レポートによると、ユガ・ラブズのメタバース構想の重要なNFTコレクションであるアザーディーズの時価総額は、2022年に86%減の3億5600万ドルになったとのことだ。

ユガ・ラブズの主要コレクションは大幅な損失を計上

上記レポートによるとユガ・ラブズのコレクションはイーサリアムNFT時価総額全体の67%を占め、うちボアード・エイプ・ヨット・クラブ(Bored Ape Yacht Club)とクリプトパンクス(CryptoPunks)はほぼ半分を占めているとのことだ。

20万ピースのアザーディーズ(Otherdeeds)・コレクションは、発売と同時に7億ドル以上を稼ぎ出し、時価総額を25億ドルに押し上げた。(しかし)昨年末には、同時価総額は86%減少した。

また、ボアード・エイプ・ヨット・クラブの時価総額は昨年末までに65%近く減少して9億3400万ドルになった一方、人気のないボアード・エイプ・ケネル・クラブ(Bored Ape Kennel Club)の評価額は50%近く減少して1億100万ドルになった。

他方、ユガ・ラブズのミュータント・エイプ・ヨット・クラブ(Mutant Ape Yacht Club)コレクションも減少し、昨年末の時価総額は64.8%減の3億7300万ドルとなった。

クリプトパンクスのフロアプライスはコレクションのリミントで弱気相場に逆行か

上記の下落にもかかわらず、現在ベータ版のDappRadarの機械学習アルゴリズムは、昨年の暗号の冬」の初期段階で収益性が高まったコレクションをいくつか検出している。

チル・ラブズ(Chiru Labs)が作成したアズキ(Azuki)コレクションは、ビーンズ(Beanz)という別のコレクションに大きく牽引され、2022年初頭から同年4月の間に1,660%上昇して11億ドルに達し、パジー・ペンギンズ(Pudgy Penguins)の時価総額は478%上昇して史上最高の1億1200万ドルに達した。

2021年にユガ・ラブズが買収した8ビットプロフィール画像NFTのコレクションであるクリプトパンクス(CryptoPunks)は、60.24%の下落を見せたものの、報道時点でほぼ10万ドル、約63ETHというフロアプライスを維持することができた。

CryptoPunks NFTプライスフロア in ETH|出所:NFTプライスフロア

オーディナルズ(Ordinals)と呼ばれる新しいビットコインベースのNFTプロトコルは最近、クリプトパンクスをバイトレベルの精度でビットコイン・パンクス(Bitcoin Punks)としてリミントしている。

オーディナルズを使用してNFTを「ミント」(鋳造)するため、NFTデータは、コンテンツタイプとボディを持つビットコイントランザクションのウィットネス(Witness)部(トランザクションから独立した署名領域)に挙げられているNFTは、トランザクションの最初のアウトプットにおいて先頭のサトシ(satoshi)刻印され、その旅立ちが始まる。すなわち、オーディナルズのナンバリングプロトコルを使って追跡が可能になるという仕組みだ。(ちなみに)1Satoshiは1億分の1BTCを表わす。

好調な滑り出しだが、先行きは不透明

オーディナルズには公式のマーケットプレイスはないが、デューンアナリティクス(Dune Analytics)の初期のデータでは、画像が最も人気のあるコンテンツタイプであることが示唆されている。

Ordinals日次のコンテンツ別NFTボリューム|出所: Dune Analytics

オーディナルズが軌道に乗るかどうかわからないが、ビットコイン・パンクス・ディスコード(Bitcoin Punks Discord)のモデレーターは最近、マーケットプレイスのディスコードチャンネルを立ち上げた。関心を持ったトレーダーはすでにビットコインウォレット「Sparrow」を使って店頭取引を行っている。

イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏らは、ビットコインのアーキテクチャに限定能力付きの追加トークンを導入するため、2013年にカラーコインと呼ばれるビットコインのプロジェクトを先導していた。このアイデアは成功しなかったものの、イーサリアム以前の最初のNFTの1つだった。

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Takashi Higashi
国際広報、海外の先端技術調査、海外企業との提携等をこれまで行ってきました。ここ数年、暗号資産に関心を持ってウオッチしています。
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