IMF、国際決済システム「XCプラットフォーム」の概要を公開

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国際通貨基金(IMF)は19日、CBDC政策に関する円卓会議で、新プラットフォーム「XCプラットフォーム」の概要を公開した。同プラットフォームは、分散型金融システムやブロックチェーン技術とは異なり、プラットフォーム・オペレーターによって制御される。

同システムは、プラットフォーム・オペレーターによって制御される単一台帳の上で各国通貨を、交換可能にする。流動性は準備金口座を持つ機関から供給される。システムはプログラミングレイヤーを通じてカスタマイズ可能な機会を各参加者に提供。これにより、決済ユーザーはKYC(顧客確認)後も個人情報を開示せずに支払いが可能。運営者によって管理される単一台帳では二重支払いが防止され、資産状況は明確に記述される。

銀行は運営者が管理する口座に準備金を預け、デジタル通貨を取得。これによりプラットフォーム上で取引可能となる。同システムにより通貨での取引を制限することで、各国政府は反マネーロンダリングチェックを施す権利を獲得できるとされている。

IMFトビアス・エイドリアン金融資本市場局長は「プラットフォームの利用者は、手数料削減と取引時間の短縮を通じて、個人や機関投資家は利益を享受する可能性がある。プラットフォームでは中央銀行が外国為替市場に介入し、資本の流れに関する情報を集約することで、紛争を解決するのに役立つだろう。各国内の卸売及び小売CBDCにも適応可能とみている」と語った。

現在、全世界の中央銀行114行がCBDCの可能性を模索中。リップル(XRP)は5月18日、CBDCおよびステーブルコインを発行や管理などを行うためのプラットフォーム、「リップルCBDCプラットフォーム」を発表していた。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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