詳細を見る

低ボラティリティはBTC、ETHの大幅変動への前ぶれとなるか?

5 mins
記事 Martin Young

ヘッドライン

  • 暗号通貨市場は2カ月以上、ほぼ横ばいで推移
  • 以前の低ボラティリティの例では、大きな動きにつながった
  • 時価総額合計は885億ドルと、この日も横ばいとなった
  • promo

暗号通貨市場は過去9週間、ほぼ休眠状態と言われてきた。オンチェーン分析によれば、このような低ボラティリティの期間は通常、大幅変動の予兆とされている。

オンチェーン分析プロバイダーのグラスノードは1月9日、市場は眠ったまま年を越したようだとリポートした。また、昨年11月上旬のFTXの崩壊以降、実際には厳しいレンジバウンドが続いていると報じた。

ビットコインイーサリアムは最近、歴史的な低ボラティリティを記録し、これは何か大きな変動の前兆の可能性があるという。

このような時期は歴史的に見ても、爆発的な市場の動きの前兆で、過去の例では資産の評価額が半分になったり、新たなブルマーケットを引き起こすこともあった。

暗号通貨の歴史的低ボラティリティ

ビットコインは3週間以上、わずか557ドルの価格レンジで取引されていた。1月9日、ようやく17,000ドルを突破したが、まだ保ち合いの状況にあると言えるだろう。

このようなボラティリティの極端に低い局面は、2018年11月と2019年4月の2回だけであり、最初の時期は市場の大不況が続き、2度目は大きなパンプが起こった。

2018年11月を除けば、先の例はともに、「今後、はるかに高いボラティリティ環境に先立ち、ほとんどが高値で取引されていた」と付け加えた

ビットコインのボラティリティを実感|出典:グラスノード

新規および既存のアクティブなBTCアドレスのオンチェーン活動も、数ヵ月間横ばいで推移している。さらに、グラスノードによれば、ビットコインネットワークで処理された米ドルの総額は暴落している。

大口取引は減少し、これは “機関投資家規模の資本流入が著しい小康状態となり、おそらく、このコホートの間で深刻な信頼の揺らぎが起きていることを示唆している。”

ETHの歴史的な閑散期はさらに少なくなっている。2020年7月に静かな期間が続き、結果、2020/21年の強気相場の幕開けとなった。

イーサリアムのガス価格はサイクルの安値付近を推移しており、ブロックスペースに対する需要が減少していることを示している。これは多くのセクターにわたっている、と報告書では付け加えられている。

MEVボット、ブリッジ、DeFiプロトコル、ERC-20トークンといったいくつかのドメインは、相対的なガス消費の優位性を低下させている

また、2022年は、BTCとETHが以前のサイクルの最高値を下回って閉じた最初の年となった。

グラスノードは、2022-23年の休暇状態の期間は歴史的な小康状態であり、「そのような状態が長く続くことは稀である」と結論付けています。

暗号通貨市場の展望

月曜日の爆発的な週明けは、すでに息切れしている。その結果、市場は過去24時間あまり動かず、総資本額は885億ドルにとどまっている。

さらに、CoinGecko によると、最大時価総額レベルからのドローダウンは 71.3% のまま。

歴史にならえば、今後1〜2ヵ月で救済ラリーが起こる可能性もあるが、2023年後半までベアが長引く可能性が高い。

ベスト暗号資産取引所

Trusted

Follow us on:

X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル

免責事項 - Disclaimers

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

Shigeki_Mori.jpg
Shigeki Mori
大阪府出身。KADOKAWA 雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきました。近年は暗号資産関連の記事も執筆しているほか、SEOスペシャリスト、マーケティング関連業務に従事。 専門分野:SEO、WordPress、マーケティング、編集、翻訳
READ FULL BIO