個人向け海外送金サービスを提供するSBIレミット株式会社は6日、暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)のネットワークを活用した国際送金のサービス拡大を発表した。9月中にフィリピン、ベトナム、インドネシアの銀行口座宛への国際送金に対応する。
SBIレミットは2017年より、リップルが提供する国際送金システムRipple Paymentsを活用してきた。ブリッジ通貨として暗号通貨XRPを使用することで、送金コストを最小限に抑え、リアルタイムで決済できる。21年にはリップルのブロックチェーン(分散型台帳技術)XRP Ledgerを通じ、法定通貨間のブリッジ通貨としてXRPを活用した国際送金サービスの提供を、フィリピンの暗号資産ウォレット宛に開始している。

XRPを活用した国際送金の流れは以下の通り。まず、SBIレミットが顧客の送金リクエストを送信し、SBI VCトレードがリクエストに対してリアルタイムでXRPを送付する。顧客は海外の送金先パートナーを通じ、現地の法定通貨建てで送金を受領できる。XRPをブリッジ通貨として用いることで、低コストかつリアルタイムでの送金が可能となる。また、世界各国に点在するリップル社の提携先への送金も可能となるなど、拡張性にも優れており、国際送金事業における競争力強化につながる。
同サービスの拡大は、米リップル社、SBI VCトレード、SBIホールディングスとリップル社とのジョイントベンチャーSBI Ripple Asiaの提携のもと行われる。これに加えて、海外の送金先パートナーとして、クロスボーダー決済プラットフォームTRANGLO Pte. Ltd.とも連携する。
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