アルトコイン市場全体の時価総額はなお力強さを欠くものの、投資家心理が長期にわたり警戒感に傾くなかで、時価総額1億ドル未満の小型アルトコインの一部に資金流入の兆候が表れている。オンチェーンデータでは保有残高の積み上がりが確認され、特定の投資主体が水面下でポジション構築を進めている可能性が浮上した。市場では、来月以降の価格反発を見据えた先行的な動きとの見方も出ている。
1. アバンティス(AVNT)
Avantis(AVNT)はBase上のDEXトークンで、時価総額は約8900万ドル。AVNTの価格は10月のブレイクアウト局面から85%以上下落した。
Sponsoredしかし12月には下落基調が横ばいへと転じ、0.30ドル付近で推移した。トークンには蓄積の兆しもみえる。
Nansenのデータによれば、AVNTクジラウォレットは12月に1100万AVNTを蓄積した。上位100ウォレットの合計残高は1.88%増加し、取引所のリザーブは4.9%減少した。
クジラの残高増加と取引所リザーブの減少は、長期的な期待から投資家がトークンを買い集め、プライベートウォレットに移していることを示す傾向がある。
Holderscanのデータでも、過去30日間でAVNTの保有者数が10万5800人から10万9800人に増加したことが確認できる。
テクニカル分析の観点から、アナリストはAVNTがフォーリングウェッジの最終段階にあるとみている。このパターンは一般的に下落から上昇トレンドへの転換を示唆する。
Sponsored Sponsored2. Succinct(PROVE)
Succinct(PROVE)は、ゼロ知識証明(ZKP)を簡便かつ安全に作成できる分散型ネットワーク。
Zcash(ZEC)やZKP技術の浸透とともに、ブロックチェーン上のプライバシーは注目を集めている。この流れを受けてSuccinctへの注目も高まっている。
PROVEの時価総額は現在7560万ドル。バイナンスやコインベース上場後、価格は77%以上下落した。
過去数カ月、Nansenのデータによれば、主要クジラウォレットはさらに5.34%蓄積。取引所リザーブは1.24%減少した。同時にPROVEの価格下落も鈍化した。
下落幅の縮小とクジラの蓄積により、反発期待が投資家の間で高まっている。
Sponsored3. プルームネットワーク(PLUME)
Plume Network(PLUME)は、現実資産(RWA)向けに設計されたイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン。
PLUMEの時価総額は現在6000万ドル。年末四半期にトークン価格が85%下落した。
ただしNansenのデータでは顕著な変化がみられる。PLUMEクジラは約70億PLUMEを蓄積した。価格も0.014ドルから0.019ドルへと35%回復した。
この蓄積が3カ月続いた下落トレンドを止めた格好となった。
投資家がRWA系アルトコインに強気でいられるもう一つの理由は、2026年に向けたセクター成長への期待である。
BeInCryptoの最近のレポートでは、2026年の見通しが不安視される中でも、RWA市場全体の時価総額は12月に過去最高値を更新したと報告されている。
RWAの2026年成長見通しについて語る中で、Plumeのクリス・インCEOは価値・ユーザー数ともに10~20倍成長すると見通しを述べている。
「来年も価値やユーザー数が10倍から20倍に成長するというのは、むしろ控えめな見通しと言える」クリス・インCEOはBeInCryptoに語った。
この予測が現実となれば、PLUMEのような時価総額の小さいトークンは大きな恩恵を受ける可能性がある。
これら3つの時価総額が小さいアルトコインは、DEX、プライバシー、現実資産という3つの異なるテーマを代表する。いずれのテーマも、来年へのアナリストの高い期待を集めている。