2月の市場回復は依然として不安定であるが、いくつか注目すべきシグナルが浮上した。これによりアナリストの間では、3月にアルトコインシーズンが到来するという見方が広がっている。
しかし投資家のセンチメントは依然として慎重なままで、資金はアルトコインよりビットコインを優先する傾向が続き、幅広い回復の妨げとなる可能性がある。
3月にアルトコイン市場へ再び期待感
CryptoQuantのデータによれば、バイナンスに上場するアルトコインのうち、200日単純移動平均線(200日SMA)を上回る銘柄は全体の約5%に過ぎない。つまり95%はこの水準を下回っており、アルトコインの現状の弱さを反映する。
ただし過去のパターンは一筋の希望となる。過去2年間、この比率は最大でも5か月連続で15%未満にとどまった後で反発する傾向があった。この現象は2024年6~10月および2025年2~6月にも見られる。
比率は昨年10月から低下し始め、現在は5か月目に入っている。この動きから、多くのアルトコインが割安水準にあるとみなされ、需要が高まる可能性への期待が高まっている。
一方、複数のアナリストは2月のOTHERS/BTCチャート(ビットコイン除く全アルトコイン時価総額とBTCの比率)において、初期のポジティブなシグナルを確認した。
アナリストのBlade氏は、このチャートが月足ベースで反転の兆候を示していると指摘した。MACD指標がシグナルラインを上抜け、2024年初以降で初めてグリーンのヒストグラムバーが出現している。似たシグナルは、2017年や2020年のアルトコイン・ラリー前にも現れていた。
「モメンタム転換と構造の圧縮の組み合わせは、通常、その後の拡大に先行する。史上最大のアルトシーズンが目前だ」とBlade氏は予測した。
これらの要素を受け、3月にアルトコインの回復が実現するとの期待が高まっている。
アルトコイン投資家は慎重姿勢を維持
一方、バランスの取れた視点として、CryptoQuantのデータによれば、CEX(中央集権型取引所)におけるアルトコインとビットコインの取引高比率は過去1年で最も低い水準に落ち込んでいる。
2025年、この比率は一時3.5付近まで上昇したが、その後徐々に低下し昨年末には2.5を下回った。2026年初頭も2.2付近で推移している。
この傾向は、アルトコインシーズンへの投資家の期待が依然として弱いことを示す。資金は主にビットコインに集中しており、アルトコインはCEXで相対的に低調に推移。真のアルトコインシーズンには、持続的な資金ローテーションと新規資金流入が必要となる。
本稿執筆時点で、アルトコインシーズン指数は43となっており、アルトコインシーズン確定の目安となる75ポイントには程遠い。
BeInCryptoの最新レポートによれば、アルトコイン市場は13か月連続で純売り越しとなっている。仮にアルトシーズンが到来しても、その恩恵は選別され、ファンダメンタルズの強さがカギとなりそうだ。