暗号資産市場は年初からの乱高下を経て、ローテーションの初期兆候を見せている。いくつかの資産がレンジ内でもみ合う中、一部の銘柄では主要なレジスタンス直下で静かに値動きが収束しつつある。こうした状況下でBeInCryptoは、モメンタムが続けば過去最高値をうかがえる可能性があるアルトコインを特定した。
各銘柄は強固な値動き、明確な上昇トリガー、注視すべき明白な無効化ラインを兼ね備える。今週はとくに注意が必要だ。
Sponsoredモネロ(XMR)
モネロ(Monero)は、このアルトコイン市場で過去最高値を狙える銘柄の1つとして浮上している。資金のローテーションや、プライバシー系銘柄全体の混乱が追い風だ。XMRは過去24時間で約18%、過去7日間で35%超上昇し、Zcashを巡るトラブル後には資金流入も加速し、モネロへ注目が集まった。
XMR価格は現在、過去最高値である598ドル付近の直下で推移し、ブレイクアウトの領域に入っている。直近の上昇は1月11日の上昇チャネルのブレイクアウトに続くもので、これがモメンタムを大きく押し上げた。ただし、直前の高値付近では売り圧力も強まり、長い上ヒゲを残す展開となった。それでも全体のチャート構造は崩れていないため、明確な否定には至っていない。
短期的に注意すべきシグナルもある。買いと売りの圧力を測る指標「オーバーバランスボリューム(OBV)」が弱気のダイバージェンスを示しているからだ。XMR価格は上昇を続けているものの、OBVは11月9日から1月12日(現時点)の間に下落する高値を形成している。これは出来高の支えが弱まっている証拠で、過去最高値圏へ最初に進出した際に抵抗を受けた原因だと考えられる。
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それでも、強気のチャート構造は維持されている。592~598ドルの水準を明確に上抜ければ、658ドルを目指す可能性が開ける。さらに勢いが続き、「プライバシー」への関心が高い状況なら、704ドル付近まで約21%の上昇余地も考えられる。
無効化ラインも明確だ。モネロが523ドル、すなわち0.618フィボナッチ水準を割り込むと、ブレイクアウトシナリオは崩れる。その場合、480ドルまで一段と調整し、暗号資産市場全体の地合い悪化時は411ドルまで下落するリスクにも注意が必要だ。
カントン(CC)
カントン(Canton)も、過去最高値を狙える銘柄として名を連ねている。明白な価格構造が追い風だ。トークン価格は過去24時間で約11%上昇し、過去最高値の約17%下まで戻しており、ブレイクアウト圏にしっかりと入っている。
特に注目すべきは日足チャートの構造だ。カントンは強い上昇後に現れる継続パターン「ブルフラッグ」を形成してきた。その旗が1月11日に上抜けし、直近セッションで鋭い急騰を演じた。歴史的にもこのパターンはトレンドの継続に向けた発射台になることが多い。
背景も重要だ。この旗は直前の約200%上昇(インパルスムーブ)で、カントンが初めて未踏の価格領域に突入した後に生じた。その後は分配局面ではなく、調整局面として推移し、価格が旗ゾーンへと移った。このため、現時点のブレイクアウトは後期のラリーパターンとは構造的に明確な違いがある。
Sponsored上昇継続には、まず0.177ドル付近の直近高値が重要な分水嶺となる。その水準をしっかり上抜けて日足で引ければ、カントンは再び価格発見フェーズに入る。モメンタムが維持されれば、次は0.197ドル(0.618フィボナッチ拡張ライン)が注目されるべき上値ターゲット。さらにその上では、全体的には0.243ドル水準が視野に入る。
無効化ラインも明確だ。カントンが0.124ドルを割り込んだ場合、買い手は0.112ドルを守る必要がある。そこを下回ればブルフラッグ構造が否定され、過去最高値更新シナリオも崩れる。
レイン(RAIN)
レイン(Rain)も、まもなく過去最高値を狙う有望アルトコインとしてリストに加わる。トークンの価格は過去最高値の約5.6%下に位置し、直近24時間は約1%下落している。ただし下げは一時的であり、直近7日間の上昇率は約10%とポジティブだ。全体的なチャート構造も依然として好調を維持している。
Sponsored Sponsored現在のチャート構造は、1月6日に発生した逆三尊型(インバースヘッドアンドショルダー)のブレイクアウトに端を発する。これによりレインは価格発見フェーズに突入し、0.010ドル付近の過去最高値を目指した。その後はやや勢いが抑制され、一時は0.0081ドルまで急落したが、現在は0.0088ドル水準を回復している。
この再びの上抜けは重要である。買い手が完全に撤退するのではなく、依然として構造を維持しようとしていることが示唆される。しかし上昇の勢いは、すでに一度反落を受けた0.0089ドル手前で頭打ちとなっている。この水準が最初の重要なハードルになる。0.0089ドルを明確に上抜けると、過去最高値であり心理的節目でもある0.01ドルのテストが再び視野に入る。この水準がサポートへ転換すれば、より強い市場環境下でRAINは0.0114ドルを目指す展開も考えられる。
ただし、モメンタムには確認が必要。オンバランスボリューム(OBV)は警戒を示している。1月4日から1月11日の間、価格が上昇した一方でOBVは低下しており、上昇局面での参加者減少や利益確定売りの兆候が示唆される。このダイバージェンスは、再び上抜けを目指す前に一定の持ち合いが必要となる可能性を示す。
RAINが0.0081ドルを維持できなければ、次に上昇勢が守るべき水準は0.0078ドルとなる。このゾーンを割り込むと上昇継続シナリオは否定され、より深い持ち合いへと流れが変わる可能性がある。
現状、RAINはリセット局面と捉えられる。チャート構造は崩れておらず、再び過去最高値を目指すには出来高の回復が条件。