足元でビットコインが下落し、アルトコインも方向感を欠くなか、市場は不透明感が強い。来週は、アルトコインが外部要因に左右されつつ新たな触媒を見いだす公算が大きい。
BeInCryptoは、来週の注目候補となる3つのアルトコインを分析した。
Sponsoredアスター (ASTER)
ASTERは直近48時間で64%上昇し、今週の有力上昇銘柄の一つとなった。現在は1.45ドルで推移し、投資家の関心の高まりをうかがわせる。
過去最高値の1.99ドルを取り戻すには、まず1.59ドルと1.87ドルの上値抵抗を突破する必要がある。これらを支持帯へと転換できれば、上昇基調が維持され、近い将来の高値更新につながる可能性がある。
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一方で、利益確定が広がれば下押し圧力が強まる。1.39ドルの支持を割り込むと下落余地が意識され、1.17ドルまでの調整も想定される。この場合、信認が弱まり、上昇シナリオは無効化、回復の遅れにつながり得る。
ジュピター (JUP)
JUPは過去24時間で5.2%下落し、現在0.498ドル。同銘柄は0.507ドルの支持を下回ったが、なお2カ月続く上昇トレンドライン上を維持している。このラインの堅持は、上昇基調の維持と一段の下押し回避に不可欠だ。
Sponsored今週は5,347万JUPのロック解除が予定され、評価額は2,671万ドルに相当する。一般にロック解除は供給超過から売り圧力を強めやすい。JUPでも同様の動きとなれば、同銘柄は地合いを崩し、0.475ドルの支持に向け下落するリスクがある。
もっとも、ロック解除前の強い需要が影響を相殺する可能性もある。買いが優勢となれば、JUPは0.507ドルを再び上回って安定し、上昇構造を維持できる。これにより下落シナリオは否定され、レンジ内での持ち合い余地が生まれる。
人工超知能アライアンス(FET)
FETは今週8.4%安の0.604ドル。もっとも、21Sharesが人工超知能アライアンス「AFET」ETPを上場したことで注目度が高まり、直近の下落から持ち直す契機となる可能性がある。
この材料が追い風となれば、FETは0.612ドルの支持化に成功し、0.637ドル方向を試す展開が見込める。モメンタムが続けば、さらに上伸し、日足ベースで0.663ドルをうかがうシナリオもある。
一方で、上場効果が買い需要につながらなければ下げが加速する恐れもある。勢いが鈍れば0.590ドルへの下落リスクが高まり、さらに深い調整では0.573ドルまでの下押しで上昇仮説が無効化されかねない。