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2025年12月第3週注目のアルトコイン3選

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編集:
Shigeki Mori

16日 12月 2025年 08:46 JST
Trusted-確かな情報源
  • SEIは5,556万トークンのロック解除を控えるが、RSIのダイバージェンスは反発の可能性を示唆する。
  • TAOは半減期を前に調整しており、注目すべき上値の節目は$301だ。
  • ASTERでクジラが4,270万トークンを追加し、個人投資家が売却する中、16%の上昇余地を試す展開となっている。
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暗号資産市場は依然として慎重な動きが続いているが、今週大きな試練を迎えるトークンもある。価格が横ばいとなる中、12月第3週に注目すべき3つのアルトコインに関心が集まっている。それぞれに供給変化やネットワークイベント、保有者の動向など、個別の材料が控えている。

今後数日間、買い手や売り手が主導権を握ることで、価格が大きく動く可能性がある。

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セイ(SEI)

SEIは12月中旬に向けて継続的な売り圧力に晒されており、その価格動向は警戒感を反映している。過去1か月でおよそ23%下落、過去3か月で60%超の下落となっており、市場のセンチメントは方向感を模索する中で脆弱なまま。

本稿執筆時点で、SEIは0.124ドル付近で推移し、日足チャート上では広めの下落ウェッジの中で横ばいとなっている。このパターンは通常、下降トレンド後期に現れるもので、売り圧力の鈍化と価格圧縮の兆候である。現状、SEIは構造の下限すぐ上に位置しており、今後数セッションが極めて重要となる。この緊張感から、SEIは注目のアルトコインといえる。

モメンタム系の指標は、まばらだが興味深いシグナルを示している。12月5日から14日にかけ、SEIの価格は安値を更新した一方、RSI(相対力指数)は高値を維持した。RSIはモメンタムの強さを測る指標であり、この強気ダイバージェンスは、価格が弱含む中でも売り圧力の後退を示唆する。

SEI Price Analysis
SEI価格分析 出典: TradingView

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とはいえ、短期的なリスクは依然高い。SEIでは12月15日にトークンロック解除が予定されている。約5556万SEI、流通供給の約1.08%が市場に新たに流入する見通し。ロック解除は短期的な売り圧力を増しやすく、市場のセンチメントが慎重な際は特に注意が必要。

主要な水準も明確。0.159ドルをしっかり上抜ければ、ロック解除による供給を買い手が吸収しているサインとなり、より高いレジスタンスゾーンへの反発も見込める。それは0.193ドルや更に上の水準まで含む。

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逆に現在値から約3%下落し、0.120ドルに到達すると、下値トレンドライン割れのリスクが高まる。その場合、強気ダイバージェンスのシナリオが否定されやすい。

ビットテンサー(TAO)

Bittensorの価格は、今後の半減期を控えて狭いレンジに圧縮されており、明確な分岐点に差し掛かっている。TAOは日足チャートでシンメトリカルトライアングル内で取引されていて、数週間の下落圧力の後、買い手と売り手の均衡がうかがえる。こうした攻防が、12月第3週の注目アルトコインとなる理由だ。

TAOは過去1か月で約15.5%、直近7日間で約6.6%下落し、短期的な弱さが継続している。一方でボラティリティは低下しており、これは往々にして大きな値動きの前触れとなる。現在の構造は弱気一辺倒ではなく、迷いが反映されている。

半減期が最大の材料。Bittensorの半減期ではトークン発行量が減少し、新たな供給が絞られる。過去には必ずしも即座の上昇を約束するものではなかったが、価格が圧縮された状況では材料となりやすい。

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テクニカル面では、最初の上昇シグナルは301ドル付近にある。この水準を日足終値で上抜ければ、トライアングルの上限を突破したことになり、再度の強さを示唆する。その場合は、321ドルや396ドルへの上昇も射程圏に入る。

TAO Price Analysis
TAO価格分析 出典:TradingView

下落リスクも存在。277ドルが重要なサポート水準。このサポートを割り込めば構造が崩れやすくなり、255ドル、さらにセンチメント悪化時は199ドルまで下値リスクも高まる。

アスター(ASTER)

Asterは、12月第3週に注目すべきアルトコインの1つである。クジラと市場全体の間で明確な綱引きが続いているためだ。

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オンチェーンデータでは、今週に向けてクジラによる積極的な買い集めが観測される。過去7日間で、クジラのASTER保有枚数は約4270万トークン増加しており、約3985万枚から8254万ASTERへと倍増以上(107%増)。12月第3週を前に大口投資家が強い自信を示した形。

ASTER Holders
ASTERホルダー 出典:Nansen

一方で、取引所の動きは異なる様相を示す。取引所でのASTER残高は10.48%増加しており、クジラの買い集めと同時に、個人投資家による売りも発生している可能性がうかがえる。

この買い手と売り手の対立はチャート上にも現れている。ASTERは11月19日から調整局面に入っているが、現在は三角持ち合いパターンの中で収縮しており、迷いを示している。この局面で、隠れた強気ダイバージェンスが発生した。11月3日から12月14日にかけて、値動きはより高い安値をつけた一方で、RSI(相対力指数)はより低い安値をつけており、これは売り圧力が弱まっていることを示唆するサイン。

ASTER Price Analysis
ASTER価格分析 出典:TradingView

この現象はしばしば価格の反発と関連する。このシナリオが実現した場合、まず注目すべき節目は0.94ドル。日足でこれを上抜ければ三角持ち合いの上限を突破し、0.98ドルが次の目標になる。勢いとクジラの支援が続けば、そこから16%上昇し1.08ドルも視野に入る。

一方で、0.88ドルを下回ると強気ダイバージェンスは無効化され、0.81ドルが下値のターゲットとなる。主導権は再び売り手側に移る。

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