8月に最も強気なセンチメントを示す3つのアルトコイン

8月のアルトコイン市場は調整局面に入り、BTCとETHを除いた時価総額（TOTAL3）は第3週に1兆1000億ドルから1兆ドルへ縮小した。

しかし、独自の要因から投資家の関心を集め、強気なセンチメントを維持しているアルトコインもある。データプラットフォームの指標によれば、8月に最も強気と評価されたのは以下の3銘柄だ。

1. エアロドローム・ファイナンス（AERO）

Aerodrome Finance（AERO）は、CoinMarketCapによると市場で最も高い89%の強気センチメントを記録した。Santimentのデータでも、SNSでの議論量が過去最高を更新し、投資家関心の高まりを裏付けた。

価格も0.72ドルから1.32ドルへと約80%上昇。コインベースがAEROのDEXを統合して以来、BaseチェーンでのDEX取引シェアは48.3%に達し、Uniswapなど大手を上回った。

さらに、24時間DEX取引量は10億ドル、累計手数料は2億5000万ドル超に達した。BeInCryptoの分析では、AEROは今後1.85ドルへの上昇余地があると指摘されている。

Kaspa（KAS）も8月に89%の強気センチメントを獲得。ただし価格は0.08ドルから0.10ドルに上昇後、0.085ドルに調整し、値動きは限定的だった。

Sonic（S）は8月に83%の強気センチメントを獲得。しかしTVLは5月の10億ドル超から8月には4億1,500万ドルへと減少しており、投資家は慎重ながら期待を寄せている。

背景には、共同創設者アンドレ・クローニエ氏によるFlying Tulip DEX構築や、Ethereum Pectra統合を含むTestnet 2.1の進展がある。これによりDeFi機能が拡充され、上級トレーダーの参加が見込まれる。

価格上昇は月初比で13%にとどまるが、プロジェクトの技術的進展が投資家心理を支えている。

8月のアルト市場は全体で時価総額を減少させた一方、AERO・KAS・Sonicはそれぞれ「取引量の拡大」「レイヤー2導入」「新規DEX構築」といった固有要因により強気センチメントを維持した。

強気心理が必ずしも価格に直結するわけではないが、投資家がポートフォリオを再構築する上で注目すべき指標となる。