分散型パーペチュアル取引所Asterが、デリバティブ取引専用に設計されたレイヤー1ブロックチェーンのメインネットを正式にローンチした。
このローンチは段階的に進行。Chain Genesisがすでに稼働しており、パートナーシップ発表は3月18日に予定されている。また、今週後半にはASTERトークン保有者向けのパブリックステーキングも開始予定。その後、エコシステム全体の拡大へ進む計画。
Aster Chainとは
開発チームによれば、Aster Chainは1秒あたり10万件のトランザクション、50ミリ秒のブロックタイム、ガス代無料を特徴とする。クロスチェーンでの入金は、BNBチェーン、アービトラム、イーサリアム、ソラナから対応。
このチェーンはデフォルトでプライバシー機能も備えている。全ての取引がワンタイムステルスアドレス経由で流れる構造で、注文内容はゼロ知識証明で暗号化される。
「アカウントプライバシーは標準設定。トランザクションはオンチェーンで決済されるが、誰にも見られない。それでも検証は可能だが、誰もが確認できるわけではない」と発表は述べる。「自分の行動を証明したい場合はViewer Passを生成。共有した相手だけがオンチェーン記録を復号できる。他者は参照不可。セキュリティを保てる設計。」
ASTERトークン、取引減少下で上昇
このローンチには、バイナンス共同創業者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏から公の支持が寄せられた。同氏の家族事務所YZi LabsはAsterを支援している。
この発表により、トークン価格も上昇した。ASTERは昨日、日中高値0.79ドルを付け、2026年1月中旬以来の水準となった。本稿執筆時点で、このアルトコインは0.74ドルまでやや調整し、日次で0.062%高となっている。
新たなメインネット稼働は、プラットフォームの取引活動減少の渦中にある。DefiLlamaのデータでは、週次パーペチュアル取引高は2025年10月の766億ドルがピークで、現在は約180億ドルまで下落。76%以上の縮小となった。
総預かり資産(TVL)も20億ドル超から本稿執筆時点で約9億4900万ドルまで減少。
Asterはパーペチュアル分散型取引所としてなお取引量上位を維持。しかし、2025年のブレイク以降、ハイパーリキッドの競争圧力の高まりや、オンチェーンデリバティブ市場の統合進展が、今回の落ち込みに反映されている。