暗号資産市場が昨年9月から続く長期下落局面にある中で、ビットコインキャッシュ(BCH)が予想外の明るい材料として浮上している。2026年2月、BCHは複数の重要な記録を更新し、市場の不透明感が増す中でもネットワークの強さを示した。
なぜBCHホルダーは保有を続けているのか。この動向は価格にどのような影響を及ぼす可能性があるか。
SponsoredBCHネットワークの平均取引額が急増
最も注目すべき出来事は2月に起きた。BCHネットワークにおける平均取引額が200万ドルを突破したのである。これは2017年のビットコインからの分岐以降、過去最高値となる。
参考までに、前年のBCHネットワーク平均取引額は2万ドル程度だった。現在の数値は100倍もの増加となる。
過去のデータによれば、平均取引額の急上昇は2018年や2021年と同様に、主要な価格上昇の前兆となる傾向があった。今回の過去最高値更新も、大口投資家の市場回帰を示唆している可能性がある。
もう1つ注目すべき記録は、市場全体が恐怖に包まれる中でのBCHの相対的な強さだ。それを示すのが、ビットコインキャッシュドミナンス(BCH.D)である。これはBCHの時価総額が暗号資産全体に占める割合だ。
TradingViewのデータによれば、昨年9月以降、暗号資産市場全体から2兆ドル近い資金が流出した。それにもかかわらず、BCH.Dは安定して0.25%から0.48%まで上昇した。この数値は2024年4月以来の高水準となる。
Sponsored市場全体から資金が引き揚げられる中、BCH.Dが上昇していることは、多くのホルダーがBCHを手放さず持ち続けていることを示す。この動きによって、資産価格は複数月連続で560ドル前後を維持している。
Laylaアップグレードで期待感高まる
なぜホルダーはBCHを積極的に保有し続けているのか。その背景には5月に予定されるLaylaアップグレードに対する期待があるという見方が強い。
Laylaアップグレードは、BCHネットワークが分岐後に迎える最大級の進化となる。BCH開発者ジェイソン・ドライツェナー氏によれば、このアップグレードによりトークンの実用性が拡大し、量子コンピュータ耐性とプライバシー機能の強化も行われる。
この発表を契機にBCHを巡る議論が活発化し、投資家からの注目も集まっている。
「CTがBCHの宣伝を始めている。トリガーは単純だが、ZECやXMR、そのほかのプライバシー系と同じようになるのか?」と投資家Hexdrunker氏は述べている。
BeInCryptoの最新分析によれば、Laylaアップグレードを巡る上昇傾向のセンチメントが、近い将来BCHを650ドルへ押し上げる可能性があるという。