ビットコインとイーサリアムのオプション総額22億ドル相当が2日、満期を迎え、2026年最初の広範なデリバティブ決済となる。
両資産ともに主要なストライク水準付近で推移しており、決済後の変動や年初の先行指標を見極めようとするトレーダーから大きな注目を集めている。
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ビットコインが名目価値の大半を占める。BTCに連動した契約額は約18億7000万ドル。決済時点で、ビットコインは8万8972ドル付近で推移し、最大損益水準8万8000ドルをやや上回っている。
未決済建玉のデータではコール1万4194枚に対しプット6806枚。合計2万1001枚で、プット・コール比率は0.48。市場が上昇傾向にあり、ディフェンシブよりも価格上昇を想定したポジションが目立つ構図。
イーサリアムのオプションは名目価値で約3億9570万ドル。ETHは現在、3023ドル付近で推移し、最大損益水準2950ドルをやや上回る。
未決済建玉は8万957枚のコールと4万9998枚のプット、合計13万955枚で、プット・コール比率は0.62。
ビットコインほど強気ではないが、イーサリアムのポジショニングにも守備より楽観がにじむ構造が見て取れる。
オプション決済期はデリバティブ市場にとって重要な局面である。契約が満了すると、トレーダーは権利行使または放棄を選択するため、価格は多くの場合アウト・オブ・ザ・マネーとなる最大損益水準付近に集まりやすい。
こうした水準は、価格がそのまま推移すれば支払い負担が減るため、主にオプション売り手に有利となる傾向がある。
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この決済のタイミングはさらに重要性を増す。2026年最初の大規模デリバティブ決済として、直近の四半期の雰囲気を左右する可能性を秘める。
過去には、主要なオプションイベントが価格変動の契機となり、現物価格が最大損益圏を大きく離れている場合、特に変動性が高まる傾向。
ポジショニングデータも上昇傾向を裏付ける。ビットコインのブロックトレードは、機関投資家による戦略としてコールが全体の36.4%、プットが24.9%を占める。
イーサリアムのブロックトレードはさらに偏り、コールが執行量の73.7%を占める。こうした流れは、短期投機でなく長期戦略的なポジショニングを示唆する。
この楽観ムードは近い満期のみならず、後半の契約にも広がる。ビットコインのオプションは特に2026年3月と6月物に集中。イーサリアムも四半期ごとに関心が継続している。
Sponsoredこれらの動きは、短期的な価格変動だけでなく、今後数か月間の広範な上昇期待にもポジションが取られていることを示す。
一方、満期契約が一極集中することでリスクもある。ヘッジポジションの解消に伴い、現物価格が主要ストライクから離れると価格安定性が低下する展開も考えられる。
強気バイアスが続けば、もし上抜けに失敗すると多くのコールが無価値で満期を迎える。一方、価格が上昇すればガンマ効果で上昇に弾みがつく構図。
トレーダーがポジションをロールし直し、エクスポージャーを見直す中で、この決済後の市場動向が週末にかけてビットコインおよびイーサリアムの変動性を左右しそうだ。
上昇傾向が本格的な上昇につながるか、抵抗に直面するかは、デリバティブによる需給が一巡した後にはっきりする見通し。