米連邦準備制度理事会(FRB)は9か月ぶりに利下げを実施した。ビットコイン価格(BTC)は過去最高値の12万3000ドルを突破できるのか。
オンチェーンアナリストは、今後2週間が価格動向のカギを握ると予測している。先物プレミアムがプラスを維持し、オープンインタレストがこの期間中に増加すれば、新たな過去最高値が見込めるという。
先物市場が「リスクオン」に転換
水曜日、FRBの連邦公開市場委員会(FOMC)はフェデラルファンド金利を25ベーシスポイント引き下げ、4.00~4.25%とした。大多数の政策当局者が利下げを支持した。FRBのドットプロットによれば、年末までにさらに50ベーシスポイントの利下げが見込まれている。
Sponsored暗号資産市場は敏感に反応した。オンチェーンデータプラットフォームCryptoQuantのアナリストXWIN Research Japanは、ビットコイン先物オープンインタレストが3日ぶりにプラスへ転じたと指摘した。
直近データでは、主要取引所でロングポジションが急増。バイナンスが+1億6600万ドルで先行し、OKXが+1億3100万ドルで続いた。
アナリストは、デリバティブ市場のセンチメントが明らかにリスク許容度の高い方向へシフトしたと分析。利下げはビットコインのような無利回り資産への需要を高める傾向があると説明した。
持続的な先物プレミアムとオープンインタレストの上昇が鍵
アナリストのアクセル・アドラー・ジュニアは、今後2週間の重要性を強調した。BTC先物は現物価格に対しプレミアムで推移し、基準値は一貫してプラスを維持。7日基準が30日基準を上回り、強気ムードを形成していると述べた。
アドラー・ジュニアは、今後2週間にビットコイン価格が段階的に上昇または統合する確率を70%と予測。この期間に下落せず、先物価格が現物を上回ることが重要と指摘した。
また、オープンインタレストが増加すれば、新たな過去最高値更新の可能性はさらに高まると見ている。このシナリオが展開すれば、ATH突破が現実味を帯びる。