オンチェーンアナリストのウィリー・ウー氏は、ビットコイン(BTC)が8万ドル台半ばまで上昇する可能性を警告した。しかし、この動きはブルトラップとなる可能性が高いと指摘した。
この警告は、2月に大規模な売りが続いた後に、暗号資産取引所のデータで買い手の動きが徐々に回復しつつある状況で出されたもの。
ウィリー・ウー氏、ビットコインに強気の罠警戒か
ウー氏は、短期的なファンダメンタルズの強まりが8万ドル台半ばの水準テストをもたらすと述べた。この水準は短期保有者の取得コストとも一致する。しかし同氏は、この動きを主導しているのは先物トレーダーであり、長期投資家ではないと強調した。
「この動きはブルトラップになるため注意が必要だ。底値の形成はまだ終わっていない。流動性の状況を踏まえると、弱気相場のうちおよそ3分の1を経過した段階にある」とウー氏は述べた。
このようなデリバティブ主導の流動性は、価格の乱高下や清算の連鎖をもたらしやすい。そのため、この上昇は構造的に脆弱である。
ウー氏は3月8日にも同様のパターンに言及した。BTCは売り浴びせが早過ぎたため、再び下落トレンドに戻る前にレジスタンス付近への戻り上昇が起きる状況であると指摘した。
買い手の動きに変化、依然として初期段階
一方、CryptoQuantのデータによれば主要取引所のボリュームデルタがプラスに転じている。2月16日には、バイナンスの30日平均ボリュームデルタはマイナス1億4500万ドル、コインベースはマイナス8800万ドルであったが、それぞれ現在は約プラス2100万ドルおよびプラス1400万ドルへと転換している。
「これは売り圧力が支配した期間を経て、前向きな変化を示すものだ。ただし、この傾向には依然として検証が必要である」とCryptoQuantアナリストのDarkfrost氏は記している。
BTCは、イラン絡みの地政学的リスクが高まる中でも、株式や商品よりも高いパフォーマンスを続けている。FRBによる次回FOMC会合では、利上げや利下げが見送られる公算が極めて高い。今後の方針についての見通しがリスク資産市場の注目となる。
買い手の流入回復は好材料であるが、市場流動性の薄さや底値形成の確認がない状況では、この上昇には引き続き警戒が必要である。