ビットコインは、複数のマクロ指標やオンチェーン指標が一致し始めており、再び上昇傾向を示す初期サインが見られる。
直近のデータによれば、供給の引き締まり、需要の強まり、投資家行動の変化が直近の価格反発を支えている可能性がある。
取引所の供給量が減少傾向
主要なシグナルの1つは取引所フローである。データによれば、特にバイナンスへのビットコイン流入量は、過去数週間で急減している。
歴史的に、取引所への流入減少は売り圧力の低下につながる。現物市場で出回るコインの数が減るためである。
コインが取引所ではなくウォレットにとどまっている場合、保有者が売却よりもビットコインを保持する選択をしているサインである。
同時に、ステーブルコインの発行やETFの買いも増加していると報じられている。この組み合わせは、新たな流動性が市場に流入しつつ、流通供給が引き締まっている可能性を示唆する。
クジラが市場の動きを支配
もう一つ重要な指標がビットコイン取引所クジラ比率である。現在、過去6年で最も高い水準に達している。この指標は取引所アクティビティのうち大口保有者が占める割合を追跡している。
クジラ比率の上昇は、大口投資家が取引全体に対し大きなシェアを持っていることを意味する。
過去のサイクルでは、同様の急増が主要な転換点、すなわち機関投資家や「スマートマネー」が市場の動きに先回りしてポジションを取る局面で見られた。
ただし、この指標の解釈には幅がある。大口投資家による蓄積を示す可能性もあれば、価格がさらに上昇すれば分配準備に入っているサインともなり得る。
ビットコイン上昇、金価格は下落
過去1週間の市場動向もまた興味深いヒントを与えている。同期間、金価格はやや下落する一方で、ビットコインは約7%上昇した。
この乖離は、一部の資金が従来型の安全資産からビットコインに移動している可能性を示唆する。
マクロ経済の不安定感継続
一方で、世界のエネルギー市場には依然として圧力がかかっている。シンガポールやフジャイラなど大規模補給拠点の燃料油価格は過去最高水準に達し、広範な経済的ストレスを浮き彫りにしている。
こうした状況下にもかかわらず、ビットコインは上昇を続けており、地政学的不透明感の中で強さを見せている。
これらのデータを総合すると、ビットコインの市場構造の改善が示唆される。供給の引き締まり、需要の強化、そして投資家がマクロ環境でのビットコインの役割を一段と注視している状況である。