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ビットコイン6万ドル攻防=構造的弱さ鮮明に

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Shigeki Mori

24日 2月 2026年 18:07 JST
  • ビットコインは、6万ドルの下値支持が試される中、1年で最長のマイナー投げ売り局面に突入した。
  • ビットコインETFの資金流出が6週間連続となり、実現価格が重要なサポートに接近している。
  • ビットコインは、重要な6万ドルのサポートが崩れた場合、5万4,800ドルまで下落するリスクがある。
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ビットコインは24日、一時63000ドルを割り込み、月間下落率は約30%に達した。単なる短期調整ではなく、ネットワーク指標と機関投資家資金フローの双方に構造的な弱さが広がっていることを示す動き。マイナーの撤退が前年比で最長水準に及ぶなか、ETF経由の資金流入も細り、相場は今サイクルで最重要とされる60000ドル近辺の攻防に差しかかっている。

下落パターンとマイナー収益減が弱さの要因

ビットコインの価格構造は8時間足チャートで崩れ始めている。ヘッドアンドショルダーズパターンが形成されており、そのネックラインは現在6万ドル近辺に位置し、短期の最重要サポートとなっている。

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BTC構造
BTC構造: TradingView

こうしたテクニカルな弱さは、マイナーによる積極的な売却が続く中で生じている。Glassnodeのデータによれば、マイナー純ポジション変動指標は1月9日から2月23日まで継続してマイナスのまま推移。この46日間は前年比で最長の連続したマイナー投降局面となった。そのピークは2月6日で、ビットコインが約6万400ドルで底値を付けた2日後にあたる。

マイナー投降フェーズ
マイナー投降フェーズ: Glassnode

マイナー投降とは、マイナーが蓄積よりも多くのビットコインを売却する現象。これは利益確定というより、主に資金繰りの圧迫を反映した動きである場合が多い。

BeInCrypto独自のDuneダッシュボードが、この変化の背景を解説している。ビットコイン・ネットワーク収益、すなわちマイナーが得る取引手数料は、この1年で急激に崩壊。月間手数料は2025年5月の194BTCから2026年2月にはわずか65BTCまで減少した。これはマイナー収入が約3分の1に減った計算。

マイナー収入減少
マイナー収入減少: Dune

収入減とビットコイン価格の調整により、マイナーにはビットコイン保有のインセンティブが乏しい。結果として準備資産を売却せざるを得ず、市場への供給が増加。こうした継続的な売り圧力がビットコインの構造を弱める要因となっている。ただし、マイナーだけが撤退しているわけではない。

機関投資家需要も悪化しており、重要な6万ドルサポートゾーンに新たなリスクが加わっている。

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ETF流出と実現価格、Bitget CEOの重要サポート警戒と一致

ビットコインETFを通じた機関投資家の需要は、直近数週間で大幅に低下。ビットコインはETF流出が6週連続と記録された。現物ETF上場以来最も長期にわたる連続流出期となる。

これらの流出は、大口投資家が資産を積極的に追加するのではなく、ポジション縮小に動いていることを示す。

ETFフロー減少
ETFフロー減少: SoSo Value

Bitgetのグレイシー・チェンCEOは、昨日ビットコインが6万3000ドルを割る直前、この不安定な構造について直接言及した。

「現在、ビットコインは6万4000〜6万6000ドルゾーンで推移しており、主にマクロ要因が支配的だと考える。売り圧力は依然として顕著かつ強く、資産はヘッドラインニュースに極めて敏感になっている。最近の関税をめぐる混乱がリスク志向にもさらなる重圧をかけている」と同氏は述べた。

続けて最も重要な水準を次のように指摘した。

「テクニカル面では、現時点では6万ドルが依然として鍵となるサポートレベルだと考える。大きなマクロイベントやETF流出加速でこの水準を下回る場合、資産は5万ドルまで下押しされる可能性がある。この水準には流動性・サポートともに厚みがあるため、どちらも反発の起点となり得ると見ている」と同氏は付け加えた。

同氏の発言は、ETFの資金フローとマクロ圧力がビットコインの構造と密接に連動している現状を際立たせている。このリスクは実現価格と比較することで、一層鮮明となる。

実現価格は現在5万4700ドル付近で推移。この水準は流通する全ビットコインの平均取得コストを示している。歴史的にビットコインはこの価格帯付近で安定しやすい傾向があり、市場全体の保有コストを反映する指標となっている。

ビットコイン実現価格
ビットコイン実現価格:Glassnode

ETF需要の減退が続き、ビットコインが6万ドルを割り込んだ場合、実現価格が次の主要なサポートゾーンとなる可能性が高い。このため、現在のBTC価格帯は特に重要な局面である。

ビットコイン価格 6万ドルが重要な節目

ビットコインの直近の値動きは、6万ドル帯の重要性を裏付けている。この水準は以前、2月6日にサポートとして機能しており、その時はマイナーの投げ売りが今サイクルのピークに達していた。同じ水準は現在、6万100ドル付近の重要なフィボナッチ・リトレースメントゾーンと重なる。

この重なりから、当該エリアは心理的にもテクニカル的にも重要となる。ビットコインがこのゾーンを維持できれば、安定し反発を試みる展開もあり得る。

しかし、6万ドルを明確に割り込んだ場合、ヘッド・アンド・ショルダーのパターンが下放れたことが確定する。チャートパターンの構造とテクニカルなリトレースメント水準に基づけば、5万4800ドル付近までの下落を招く可能性。この水準はビットコインの実現価格とほぼ一致する。

ビットコイン価格分析
ビットコイン価格分析:TradingView

グレイシー・チェン氏の警告は、このゾーンがなぜ重要なのかを改めて裏付ける。同氏が6万ドルを重要なサポートと捉え、ETF流出が続けばさらなる下落余地があるとする見方は、現在のビットコインのテクニカル構造と密接に一致する。現状、ビットコインは決定的な岐路に立つ。

BTC価格が回復し、重要なレジスタンスである6万3300ドル、および6万5400ドルを上抜ける展開となれば、一定の強さが戻る。ただし、完全な弱気構造の否定には至らない。

マイナーの投げ売りは供給増加につながり、ETF資金流出は機関投資家の需要減退を示す。こうした圧力が和らぐまで、6万ドルの水準は安定とさらなる深い調整を分ける分岐線であり続ける。

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