ビットコインは過去24時間で約2%上昇し、9万2200ドル超で安定。日足チャートは依然鈍いが、4時間足では初動の強さが見え始めている。
短期チャートは変動を速く捉えるため、数セッション以内にビットコインが9万5000ドルの試しに向かうかが決まる可能性。専門家はこの水準がビットコイン価格の上昇に不可欠だとみている。
Sponsored短期的な上昇傾向もリスクは残る
ビットコインは現在、4時間足で強気のEMAクロスオーバー形成間近。EMAは指数平滑移動平均で、直近価格に重みを置いて早期トレンドの変化を探知しやすい指標。速いEMAが遅いEMAを上抜けるとクロスオーバーとなり、買いの勢い強化を示す。現在、50EMAが100EMAを上抜ける寸前となっている。
2本のEMAの差は大きく縮小。クロスオーバーが完了すれば、ビットコインは9万5700ドルという重要なレジスタンスまで道が開ける。しかし各足の主導権を示すBull Bear Powerは弱含み。ここが再び落ちるとクロスオーバー未完に終わるリスクが残る。これは短期的な主なリスク要因。
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ここは、外部のコメントともチャート見解が一致するポイント。ビジネス向けオールインワン暗号資産エコシステム「B2BINPAY」のアナリストも、BeInCryptoの独占取材で次のように述べている。
Sponsored Sponsored「ビットコインは9万2000〜9万3000ドルで推移しているが、9万5000ドルを突破しようとする試みはすべて失敗している。確信を持ってここを超える材料が足りない。
……もし突破できれば、ビットコインは9万6000ドルを試すだろう。市場がこの水準で固めれば、次は10万ドルを目指す展開となる可能性がある」と同氏は述べる。
この見解は、9万5000ドルが本当の壁であること、短期的な強さが維持されなければ、10万ドル超の長期的上昇は見えてこない点を裏付ける。
休眠増加が相場の引き金となる可能性
Spent Coins Age Band(消費済コイン年齢帯)は、どの保有層のコイン移動が多いかを測る指標。これが減ると、古いコイン保持者の動きが少ない(休眠度上昇)。売り圧力が低下し、反発時と一致することが多い。
この指標は12月10日の2万4100から本日は1万2500まで、約半減。これと同様の下落が過去にも上昇局面を呼んだ。
Sponsored Sponsored12月2日から12月9日では2万7800から9200まで減少。その後ビットコインは約5%上昇。
11月21日〜24日にも消費済コインは減少。ビットコインはその後数日間で8万5500ドルから9万2300ドルまで8%上昇した。
今回の下落幅は小さいが、パターンは一致。休眠度上昇(消費済コイン減少)がクロスオーバー形成と同時進行なら、短期チャートで重要な組合せといえる。
Sponsored今週注目すべき短期ビットコイン価格水準
短期ビットコイン価格チャートの最初のハードルは9万3300ドル。この水準で4時間足のローソク終値が12月9日以来続いていない。これを明確に上抜ければ、9万4300ドルまでの道が開ける。
EMAクロスオーバーが成立し勢いが維持されれば、9万5700ドル到達が視野入り。ここがアナリストが示唆した新たな価格帯への試しになるライン。
現時点のサポートは9万800ドル。割り込むと8万9300ドルが再び意識され、9万5000ドル試しは先送りに。
現在、ビットコインにはEMAクロスオーバーの可能性、消費済コイン減少、価格がレジスタンス付近という3つの要素がそろっている。買い支えと指標トレンドが続けば、ビットコインがついに9万5000ドル(正確には9万5700ドル)を試す展開も見えてくる。