ビットコインは11万5000ドルを回復し、足元ではこの水準をサポートとして試しながら、2か月続いた下落トレンドからの脱却を図っている。
オンチェーンデータは売り圧力の減退を示しており、回復のシナリオを後押ししている。
回復を示唆するオンチェーン指標
短期保有者のRVT比率はサイクル安値水準に圧縮。これはネットワーク評価に対して実現利益が抑制されていることを示す。歴史的には、市場の「デトックス」局面でこのリセットが起こりやすく、持続的な回復の基盤を築くとされる。
SponsoredGlassnodeによれば、実現利益/損失比率も2.2から1.0に低下。利益確定と損失のバランスが取れ、中立フェーズに入った可能性を示す。過去にはこうした均衡が売り手の疲弊と買い手の勢い回復に繋がった。
BTC、近くブレイクアウトか
現在のBTC価格は11万5151ドル。11万5000ドルを確保できれば重要サポートとして機能し、下降トレンド脱却の鍵となる。
条件が整えば、11万6096ドルを突破し11万7261ドルを試す可能性があり、その先には心理的節目の12万ドルが控える。機関投資家やトレーダーの強気センチメントをさらに高める展開となり得る。
一方、11万5000ドルを維持できなければ、11万2500ドル、さらには11万ドルへの下落シナリオも残る。サポート割れは再び弱気心理を強める要因となりかねない。