ビットコインの価格は24日も軟調に推移し、前日比で約1%下落した。12月に入ってからの下落率は累計で約3.6%に達し、年末に向けた調整局面が続いている。
ただ、市場では売却圧力の緩和を示す複数のオンチェーン指標が浮上しつつあり、過度な下落局面は一巡しつつあるとの見方も出てきた。もっとも、買い手の勢いは依然として限定的で、短期的な大幅反発には慎重な見方が根強い。
Sponsored主要指標がビットコイン売り圧力の減少示す
CryptoQuantのデータによれば、ビットコインの「コイン・デイズ・デストロイド(CDD)」指標が大幅に低下した。CDDは、ビットコインが移動されるまで未使用のまま保持されていた期間を追跡するもの。
古いコインが移動されると、多くのコインデーが破壊され、長期保有者による分配を示すことが多い。CDDが高水準の時は、これら投資家による売り圧力が高まっていることを意味し、一方で低水準なら長期保有者がポジションを維持しているシグナル。
「コインベースからビットコインが大量に移動されてから、すでに1カ月以上が経過した。そのため、すべての平均データが徐々に通常レベルに戻りつつある。コイン・デイズ・デストロイド(CDD)を見ると、この出来事の後に急激な低下が明確に見て取れる。特に興味深いのは、この低下幅が以前の急騰を大きく下回っている点だ」とDarkfost氏は述べている。
同氏によれば、この変化は長期保有者の活動が減少し、ビットコインが古いウォレット間で頻繁に動いていないことを示す可能性がある。Darkfost氏は、この動きが市場全体にも広がりをもたらす可能性を指摘した。
「CDDの低下はポジティブなシグナルだ。長期保有者は未だ総供給量の最大の割合を保持しており、最大の潜在的売り圧力源であることから、市場にとっては追い風となる。」
同氏はまた、長期保有者による売り圧力の持続的な低下は、市場全体のストレスを軽減し、この傾向が続けば、相場の底形成に寄与する可能性があると強調した。
Sponsoredもう一つの兆候として、ビットコインETFの資金フローにも変化が見られる。11月初旬以降、ビットコインETFの30日移動平均(30D-SMA)によるネット流入はマイナス圏で推移し、継続的なネット流出を示してきた。
しかし、そのマイナス幅は次第に縮小している。30D-SMAはゼロ付近まで接近し、ETFからの資金流出が以前より減少していることを示唆。
SoSoValueのデータもこの傾向を裏付ける。12月15日、ネット流出額は3億5769万ドルだったが、16日は2億7709万ドル、18日には1億6132万ドルまで縮小した。
流出額は12月19日に1億5825万ドル、22日には1億4219万ドルまで一段と縮小。しかし、日毎の数値が減少してはいるものの、明確なトレンド転換を確定するものではない。
一方、10x Researchのアナリストは市場環境の変化を指摘している。同社は10月以降、弱気姿勢を示していたが、デリバティブ、ETF、テクニカル指標に変化の兆しが出ていると述べる。
「弱気姿勢の後、われわれがビットコインを買う日とその正確な時間が迫っている。過去最大規模のビットコインオプション満期が近づいており、ストライク価格や建玉を通じてストレスや好機の形成地点が見えてくる。同時に、過去の年末パターンからは、極端な警戒ムードが、カレンダーやリスク予算の切り替え時に急速なセンチメント反転へとつながることが示唆される。テクニカル環境も変化しつつあり、下落疲れと上値余地のバランスが一層微妙さを増している」と投稿では説明された。
これらのシグナルがあるものの、反発にはより強く持続的な需要の回復が必要となる。BeInCryptoでは、大手取引所のステーブルコイン残高が大幅に減少し、過去30日間で資金流出が約19億ドルに達していると報じた。
この減少は、直近の買い需要が下がり、市場参加者の警戒感が続いていることを示す。また、CryptoQuantのキー・ヨンジュCEOは、相場センチメントの回復には数カ月かかる可能性があると指摘した。