暗号資産データ企業CryptoQuantの分析によると、ビットコイン（BTC）の大口保有者、いわゆる「クジラ」は17日、合計で6万1000BTC超を暗号資産取引所に送金した。1日あたりの送金量としては過去1年間で最大規模となる。
この動きは、同日に観測されたビットコインの市場シェア（ドミナンス）の急落と時を同じくしており、一部の投資家の間では、資金がビットコインからアルトコインへと移り始めているのではないかとの見方が浮上している。。
クジラの動静が示すビットコインの統合
CryptoQuantのデータによれば、7月17日にわずか1時間で3万2300BTCが取引所に流入した。それに先立ち、100BTC以上を保有するウォレットから1万5800BTCと1万3400BTCの2回の転送が行われた。
これらの大規模な動きは通常、利益確定を示唆するものであり、特にビットコインが7月14日に過去最高値の12万3000ドルに達した後に見られる。
クジラの流入の後、ビットコインの価格は後退し、現在は11万7000ドルから11万8000ドルの間で取引されている。
最も重要なのは、7月17日から7月21日の間にビットコインのドミナンスが64%から60%に急落したことと一致している。
ドミナンスの低下は、投資家がビットコインからアルトコインに移行していることを示すことが多い。この傾向は、アルトコインシーズンの始まりの最初の兆候の一つである。
ビットコインが安定し、資本がイーサリアム、ソラナ、中型トークンに流れると、アルトコインは通常、より良いパフォーマンスを示す。
ビットコインの短期的な見通しは現在、統合に向かっている。クジラが売り続ける場合、さらなる下方圧力が予想される。
しかし、現在の価格サポートは11万5000ドル付近で維持されている。
一方で、アルトコイン市場は勢いを増している。イーサリアム、XRP、ソラナは過去1週間で2桁の上昇を記録している。ミームコインの時価総額だけでも今日8%上昇し、900億ドルに近づいている。
アルトコインシーズン指数も32から56に上昇し、市場の勢いの変化をさらに裏付けている。
要するに、クジラの活動はビットコインのラリーを冷やしつつ、アルトコインの上昇を静かに促進している。次の動きは、買い手が売り圧力を吸収するか、クジラの売りが再び発生するかにかかっている。
全体として、これはビットコインにとっての冷却期間であり、アルトコインにとっての勢いの始まりである。次のフェーズの確認のためにクジラの流れとBTC.Dを注視することが重要である。
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