ビットコイン価格は数セッションにわたり、日足で9万ドル超えを狙っている。暗号資産の王者は、この心理的な節目直下で約3週間、横ばいを続けている。
この長期のもみ合いは、勢いの蓄積を示唆する。一方で、クジラによる売りが再燃すれば、本格的な上抜けはなお先送りとなる可能性がある。
ビットコイン・クジラが売り加速
メガクジラの動きは2025年12月下旬から活発化した。1万BTC~10万BTCを保有するウォレット群は、わずか4日間で合計5万BTC超を売却し、保有残高は2か月ぶりの低水準まで減少した。現在の価格水準で計算すると、この売却額は4470億ドルを上回る。最大の保有者が慎重姿勢を強めている様子がうかがえる。
Sponsoredこのような売りは、影響力の大きい市場参加者の自信喪失を示すことが多い。メガクジラは規模の大きさから、全体の価格トレンドを左右する傾向がある。この圧力にもかかわらず、ビットコイン価格は上昇を継続している。他の投資層が売りを吸収し、現在の上昇を支えている構図となっている。
マクロデータもビットコインの底堅さを裏付ける。コストベース分布ヒートマップでは、注目すべき3つのレジスタンス帯が特定できる。1つ目(価格の上にある赤線)は8万8000ドル~8万8500ドルのレンジで、ここには20万1474BTCが蓄積され、強固な需給の土台となっている。
次のレジスタンスは9万500ドル付近で、ここは9万7766BTCの購入領域となっている。この水準を大きな売りを引き起こさずに突破できれば、更なる上値余地も視野に入る。その先は9万2700ドルが主な節目で、約17万763BTCの過去の蓄積が支えとなる。
ビットコインは既に下限レジスタンス帯を突破し、足元の強さを示している。8万8500ドル上を維持できれば、下値リスクは抑えられる。ただし、今後の進展には、高いコストベースでの利食い売りが広がらないことが条件となる。
BTC価格が維持すべき重要サポート水準
ビットコインは本稿執筆時点で8万9543ドル付近で推移している。ここ1か月下落トレンドラインの下側にとどまっているが、価格は9万ドル節目へと収斂している。こうした展開は、勢いが高まる場面で強いトレンド発生につながることが多い。
9万ドル超えは、ますます現実味を帯びている。9万308ドルをサポートとして確保できれば、強気なトレンド継続が確認できる。この条件が満たされれば、クジラの売り圧力が和らぎ、需要が維持される限り、目標は9万2031ドルとなる。
下振れリスクは、メガクジラによる売却拡大で強まる。売り圧力が高まれば、上抜けは停滞し、BTC価格が8万8210ドルサポートに押し戻される可能性がある。こうした動きとなれば、レンジ相場が長引き、9万ドル超えの本格的なトレンド確定は先送りとなる。