SBIグループ傘下の暗号資産交換業者ビットポイントジャパンは26日、イーサリアム向け分散バリデーター技術(DVT)プロトコルを手がけるSSV Labsとの連携を開始したと発表した。2025年12月に締結したDef consultingおよびP2P.orgとの3社体制にSSV Labsが加わり、4社連携へと拡大した。
DVT技術でバリデーター運用の安全性を向上
DVT(分散バリデーター技術)は、バリデーターの鍵管理と運用を複数の独立したオペレーターに分散させる仕組みだ。単一のオペレーターやノードに障害が発生しても、バリデーター全体の稼働は継続される。単一障害点の排除により、スラッシング(ペナルティ)リスクや報酬の逸失を低減できる点が特徴。
今回の連携では、Def consultingが推進する「イーサリアムトレジャリー戦略」の運用基盤にDVT技術を組み込む。同社はイーサリアム(ETH)を自社のバランスシートに組み入れ、ステーキング報酬を収益の柱の1つと位置付けている。従来はビットポイントジャパンが取得・保管とステーキング基盤を担い、P2P.orgがバリデーター運用を受け持つ体制をとっていた。SSV Labsの参加により、P2P.orgのバリデーター運用にDVT技術が加わる形となる。
世界最大DVTプロトコル「SSV Network」の規模
SSV Labsが開発・運営するSSV Networkは、DVTを核とした完全分散型のオープンソース・ステーキングプロトコルである。総預かり資産は150億ドル超、ステーキング実績は600万ETH超、参画オペレーター数は1,800以上を誇り、イーサリアムDVT分野で世界最大規模とされる。
ビットポイントジャパン代表取締役社長の中田健氏は、「安全性だけでなく運用収益の拡大を同時に実現したいというニーズを強く感じてきた。DVT技術を活用できる体制が整ったことで、イーサリアム活用支援サービスは安全性・収益性の両面で前進した」と述べた。
同社は今回の4社連携を足がかりに、グローバル基準のステーキングインフラを国内法人向けに展開していく方針を示している。