Bittensor(TAO)は308ドルで取引されており、日中で5.05%上昇、過去24時間で18%高となった。2025年11月下旬以来初めて300ドル台を回復。この動きにより、TAOは過去4カ月間すべての反発を阻んできたレジスタンスが重なる局面に突入した。
2つのデリバティブ指標が、今ラリーを支える原動力と現状での失速リスクを説明する。
TAOに方向感乏しい展開
Glassnodeの永久先物資金調達率データによると、2月5日頃から3月中旬までマイナス指標が続いていた。-0.015%から-0.04%のスパイクが複数観測され、TAOが275ドルから153ドル付近まで下落した際、ショートポジションがロングを大きく上回っていたマーケット状況を示している。
資金調達率がマイナスの場合、ショートトレーダーがロング保有者に手数料を支払うことになり、市場の下には爆発的な圧力が蓄積される構造となる。TAO価格が2月の安値から回復し始めた際、保持されていたショートポジションが巻き戻され、現物買いのみでは生じない急激な上昇を引き起こした。
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ここ数日、資金調達率はプラスに転じ、3月19日~24日の期間は約+0.002% ~ +0.005%の緑色のバーが現れた。この転換はショートスクイーズによる圧力が大部分で解消されたことを示す。ただし、この変動はTAOトレーダーたちのセンチメントが未だ不透明であることも浮き彫りにする。価格上昇時に下落狙いの動きが続くことは、TAO価格に対するやや弱気な優勢を示している。
ダイバージェンスが買い勢力の弱まりを示唆
日足CMF(チャイキン・マネーフロー)は、上昇の裏側に潜む警戒すべき兆候を示す。TAOが3月中旬に261ドル~280ドル付近で推移していた際、CMFは約+0.20まで上昇―出来高を伴う強い買い圧力が裏付けられていた局面である。
しかしその後、価格が261ドルから308ドルに上昇したにもかかわらず、CMFは+0.20から現在の+0.06へと着実に低下。CMF上の下降トレンドラインと価格上昇トレンドラインとの間に典型的な弱気ダイバージェンスが形成されている。TAO価格は高値を更新し続けている一方、それぞれの高値で確認される資金流入は前回より弱まっている。
仮にCMFがゼロ近くまでさらに低下すれば、買いが上昇を支えきれず売りに吸収される構図が確定する。これはまさに、重要なレジスタンスが重なる局面で見られる典型的な動きだ。
TAO価格、再び重要な壁に直面
2日足チャートでは、TAOがフィボナッチ0.618の306ドルに位置。チャート全体を通して、このレベルはサポートにもレジスタンスにもなってきた。青色EMA(指数平滑移動平均線)は310ドル直上にあり、306ドル~311ドルの狭い範囲に2重のレジスタンスが形成。いずれも2025年11月に469ドル超から始まった下降トレンドの産物である。
終値が310ドルEMAを明確に上回ると、次の主要ターゲットは0.786フィボナッチの350ドルになり、現在値から約14%の上昇余地となる。さらに先の1.0フィボナッチ(407ドル)は、暴落前の持ち合いゾーンを示す。
一方、下値サポートは275ドルの0.5フィボナッチが最初に控える。CMFが回復しないまま310ドルで反落すれば、243ドルまで下落するリスクが生じる。その水準を割ると、TAOの現行リカバリー構造は完全に否定される。3月12日以降の上昇トレンドラインは現在270~280ドル付近で動的サポートとなっており、強気シナリオ継続にはこのラインの維持が不可欠だ。