米資産運用最大手ブラックロックが、XRPの上場投資信託(ETF)申請に踏み切るとの観測が浮上している。リップルと米証券取引委員会(SEC)との長期訴訟が8月7日に終結し、業界の規制不確実性が後退。XRP価格は上昇し、ETF承認の可能性も一段と高まったとの見方が広がる。
ブラックロックの申請観測、市場の視線集める
BeInCryptoによると、リップルとSECは8月7日に控訴を取り下げ、数年にわたる法廷闘争に終止符を打った。これを受け、業界関係者の間ではXRPの先行きに注目が集まっている。
米NovaDius Wealth Management社長のネイト・ジェラシ氏はSNS「X(旧Twitter)」で、ブラックロックが訴訟終結後に「iShares XRP ETF」を申請する可能性を指摘した。
「間違っていたら認める。BTCとETH以外の資産を無視するのは全く意味がない」と同氏は述べた。
ジェラシ氏は、ビットコインとイーサリアムに限定して投資対象を絞ることは、2銘柄以外の価値を否定することになると強調。
しかし、ブルームバーグの上級ETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、ジェラシ氏の見解に同意しなかった。
「彼らは2つで満足していると思う。ここからは収益の減少法則が働く。しかし、私の直感に過ぎない」と同氏は答えた。
ブラックロックは既にビットコインとイーサリアムのETF(iShares Bitcoin Trust、iShares Ethereum Trust)を運用し、暗号資産分野で確固たる地位を築いている。同社がXRPに参入すれば、機関投資家の信頼感を押し上げ、市場採用を加速させる可能性がある。ただし、Bitwiseや21Shares、Canary Capital、Grayscale、Franklin Templeton、ProShares、WisdomTreeなど複数の運用会社が既にXRP ETFの申請を行っており、競争は激しい。
訴訟終結で承認確率上昇―市場は年末決定を織り込む
ブラックロックがXRP ETFを申請するかは依然不透明だが、訴訟終結により年内承認の可能性は高まった。予測市場Polymarketによると、2025年12月までにXRP ETFが承認される確率は87%に達している。

この確率は一時、SECのキャロライン・クレンショー委員が複数の暗号資産ETF承認に反対票を投じたことを受けて62%まで低下した。、
しかし、バルチュナス氏は「興味深いことに、PolymarketのXRP ETF承認の確率が、クレンショーが反対票を投じたことが明らかになった後に62%に下がったが、a) 彼女はすべてに反対票を投じるつもりであり、b) それは意味がない、彼女は数で劣勢である = 我々の確率は変わらず95%だ」と述べた。
XRP価格も顕著に上昇。過去24時間で11.4%値上がりし、主要銘柄の中で最大の上昇率を記録した。市場はブラックロックの動向と規制環境の変化に神経を尖らせている。

BeInCrypto Marketsのデータによれば、本稿執筆時点でのXRPの取引価格は3.32ドルであった。
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