中国ルネッサンス・ホールディングスは、BNBを中心としたデジタル資産の財務部門を設立するため、約6億ドルの資金調達を目指している。
一方で、ボリュームプロファイル指標に基づくと、BNBトークンは上昇基調を強めており、過去最高値の更新も視野に入っている。
Sponsored中国ルネッサンスとCZのYZiラボ、6億ドル規模のBNB資金を構築へ
北京を拠点とする投資銀行・中国ルネッサンスは、拘束から復帰した創業者の包凡（バオ・ファン）氏の下で新たな動きを見せている。事情に詳しい関係者によると、このプロジェクトにはYZi Labs（旧Binance Labs）およびバイナンス共同創業者チャンポン・ジャオ（CZ）のファミリーオフィスが関与している。
中国ルネッサンスとYZi Labsは共同で2億ドルを出資し、残る資金は機関投資家および一般投資家からの調達を予定している。
この構想が実現すれば、調達資金はBNBの取得・保有に特化した米国上場企業の設立に充てられる見込みだ。この動きは、企業の財務運用を再定義する新たな暗号資産財務モデルを踏襲するものとみられる。
同社はすでに、8月の提出書類で暗号資産分野への進出を示唆しており、BNBに対して約1億ドルを直接投資する計画を明らかにしている。
BNB、過去最高値の更新を視野に
テクニカル分析によると、BNBは再び上昇トレンドを描いており、強気投資家の勢いが市場を主導している。
Sponsored執筆時点でBNBは1,319ドルで取引されており、過去24時間で約8%上昇。最近では1,375ドルの新高値を付けたが、出遅れた強気派はこの上昇局面を逃す可能性もある。
ボリュームプロファイル分析では、1日足の時間軸で緑の水平バーが示す通り、現行水準で強気派がBNBを主導し、アルトコインへの資金流入が続いている。
単純移動平均（SMA）は1,235ドルで初期サポートを形成しており、RSI指標も上昇の勢いを示している。RSIが66付近にあることから、BNBはまだ買われ過ぎの領域に達していないと見られる。
これらの指標から判断すると、買い圧力が続く場合、BNBは1,375ドルの高値を突破し、新たな過去最高値を更新する可能性がある。
ただし、BNBの価格は次の上昇前に一時的な調整を挟む可能性がある。10月12日の急騰後、価格チャートには埋め残された不均衡（FVG：公正価値ギャップ）が見られ、このレンジは1,182ドルから1,283ドルの間に位置している。
FVGの重要水準であるCE（Critical Equilibrium）ラインは1,235ドルにあり、SMAとの重合によって強固なサポート帯を形成している。
価格が日足ベースで1,235ドルを下回ると、調整が深まりBNBは1,100ドルまで下落する可能性がある。最悪の場合、下落幅は992.85ドルまで拡大し、現水準から約25%の下落となる恐れもある。
さらに悪化すれば、調整は861.10ドルのサポートまで進み、暗号資産市場が急落した金曜日に残された売り手側流動性（SSL）を回収する展開も想定される。
