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イーロン氏は公開アルゴリズムを約束 ヴァイタリック氏は信頼性証明を要求

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執筆&編集:
Lockridge Okoth

12日 1月 2026年 06:11 JST
  • ヴィタリック・ブテリン氏はXのアルゴリズム公開を支持するが、透明性は単なるコード公開ではなく検証可能であるべきだと強調した。
  • 批判者は、コンテンツがどのように順位付け、強調、抑制されているかの監査可能な証拠が必要だと主張している。
  • この議論は、Xがアルゴリズムによるフィードの公開性、使いやすさ、信頼性を両立できるかに焦点を当てている。
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X(旧Twitter)が、注目を集めるテクノロジー論争の中心となっている。イーロン・マスク氏は最近、このプラットフォームの推奨アルゴリズム(オーガニックおよび広告コンテンツの配信を決定する仕組み)を7日以内にオープンソース化し、4週間ごとに更新および詳細な開発者向けノートで変更内容を説明すると発表した。

この動きは「透明性への一歩」として打ち出されており、ユーザー、開発者、批評家らの注目を即座に集めている。

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Xがアルゴリズム公開へ、実態把握は可能か

イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は慎重な支持を表明しつつ、「透明性とはコードを公開するだけではない」と重要な側面を指摘した。

「適切に実施されれば非常に良い動き。検証可能で再現可能であることを期待している」とブテリン氏は述べ、匿名化された「いいね」や投稿を一定期間遅れて監査できる仕組みを提案した。

同氏は、こうした検証性があれば、シャドーバンや表示抑制と感じたユーザーが、自身のコンテンツがなぜ本来届くべき相手に届かなかったのかを追跡できるようになると強調した。

「4週間ごとは過大な目標かもしれない」と同氏は付け加え、アルゴリズムの頻繁な変更が目標達成を困難にする場合もあるとし、完全な透明化には1年を見込むべきだと示唆した。

コミュニティの反応からは、透明性と使いやすさのバランスを取る難しさが浮き彫りとなった。ブロックチェーン調査員ZachXBT氏は、フィードの感度を下げるべきだと指摘。「普段の興味から外れた投稿」に反応すると、「おすすめ」フィードが同様の投稿ばかりで埋まり、フォローしているアカウントの投稿が見えなくなると述べた。

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他のコミュニティメンバーは議論をさらに発展させ、フィード実行の暗号学的証明を提案した。

「オープンなアルゴリズムは開発者に有益。しかし実際にユーザーが体験するのは『配信』だ」と彼らは書き込んだ。「透明なシステムなら、全てのユーザーが推測なしで次の3点を確認できるべきだ。自分のコンテンツは評価されたのか?どのシグナルが最も重要だったのか?どこで可視性を失い、それはなぜか?」

複雑なアルゴリズムに対しては反発もある。フィードの並び替えは、フォロー・いいね・タイムスタンプ・AI生成トピックタグなど、よりシンプルな要素で十分だとの意見も出ている。

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そうしたアプローチなら、ユーザー体験を損なわずに、決定論的かつ検証可能なフィードが実現できるという指摘があった。

ブテリン氏、マスク氏とアルゴリズムの説明責任で意見交換

この議論は、マスク氏とブテリン氏の間で以前から続いている対話の一環でもある。ブテリン氏は以前にもXの拡散メカニズムを批判し、「怒りを煽る投稿の増幅」や「恣意的な表示抑制」を招くアルゴリズムの危険性を警告。マスク氏の「言論の自由重視」を認めつつも懸念を示してきた。

同氏はまた、アルゴリズム的判断へのZK証明や、投稿内容へのオンチェーンタイムスタンプ付与などを提唱。サーバー側の検閲を防ぎ、信頼と説明責任の回復を目指すとしている。

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マスク氏の計画がアルゴリズムの透明化に道を開く可能性がある一方で、ブテリン氏や暗号資産・開発者コミュニティの有識者たちは、「コード公開はあくまで第一歩にすぎない」と指摘する。

検証可能な結果と再現性のあるデータがなければ、プラットフォーム運営者とユーザーの間の「力の非対称性」は残るままだという意見もある。本当に透明なX(旧Twitter)とは、ユーザーが以下を実現できる状態だと彼らは主張する。

  • 自身のリーチを監査する
  • コンテンツの配信メカニズムを理解する
  • 見えない抑制のない状況で安心して利用する

こうしたビジョンは、デジタル時代のSNSへの信頼を再定義する可能性がある。オープンソース化が実現する中で、マスク氏の約束が高い検証基準を満たせるのか、それともXが推測のプラットフォームとして留まるのか、今後に注目が集まる。

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