カルダノ(ADA)は、長期保有者(LTH)が3か月ぶりに損失を計上し始め、弱気圧力が再燃している
直近の伸び悩みで過去の上昇分が消えた。投資家心理の弱さを示唆する。この下落は、売り圧力が強まればADAの回復を阻む可能性。
カルダノ保有者の勢い低下
MVRV Long/Short Differenceは、カルダノの長期保有者が収益性を失い始めたことを示す。LTHと短期保有者(STH)の平均利益を比較する同指標は、直近の反落後に急低下した。その結果、多くの長期投資家が取得原価を下回って保有し、市場にとどまる誘因が弱まっている。
Sponsoredこの環境は安値拾いを狙う短期勢に好機を与える。ただし、早利確の傾向がADAの回復継続性を制約し得る。上昇の気配でSTHが売れば、売り圧力を増幅し、カルダノの挽回余地を抑える。
相対力指数(RSI)でも、カルダノのモメンタムは弱含み。RSIは現在、中立の50.0を下回る。弱気センチメントが市場を支配しているサインであり、直近の下落に抗う買い圧力の確保に苦戦している。
RSIが弱気圏で長く滞留すると、もみ合い長期化や一段安に結び付きやすい。投資家の関心が戻らず出来高が改善しない場合、カルダノの価格は低迷が続く可能性。
ADA価格の上昇はしばらく先か
本稿執筆時点で、カルダノの価格は0.645ドル。重要サポートの0.623ドルを小幅に上回る。一方、0.667ドルと0.699ドルのレジスタンスの下に据え置かれ、上値は限定的。
ADAが0.623ドル割れを回避しても、価格はもみ合いを続ける可能性。その場合、カルダノは中立から弱気の局面が継続。これにより、カルダノが短期で力強く反発することを阻む。
回復への道は0.699ドルの明確な上抜けのみ。達成ならADAは0.754ドルを試せる。そのためには、短期保有者が早売りを抑える必要。そうすれば、勢いをカルダノが維持し、強気の信頼を取り戻せる。