カーダノ価格は1月14日から1月25日にかけて20%以上下落し、直近の最安値まで落ち込んだ。一見すると、このADAの動静は弱気で不安定に映った。
だが裏側では、まったく異なることが起きていた。ADA価格が下落する中、大口資金が密かに参入していた。2つの上昇傾向の指標が、この下落で買い手が集まり、パニック売りが起きなかった理由を示している。今後カーダノ価格はどう動くのか。
Sponsored個人投資家後退で機関投資資金が流入
最初のシグナルはウォレットの動向だ。データによると、ADAの大口保有者(クジラ)は下落時に売却せず、むしろ安値付近で買い増しを始めていた。
1,000万ADAから1億ADAを保有するウォレットは、価格が直近最安値となった1月25日以降、残高を増やしている。合計保有量は約135億9,000万ADAから136億2,000万ADAへ増加。価格が低迷する中でのこの蓄積は、現在の約0.35ドル水準換算で1,000万ドル超に相当。
規模は小さいが影響力のある保有者も参入した。100万ADAから1,000万ADAを保有するウォレットは、一時的に売却しエクスポージャーを減らしたが、ADAが安定すると買い手として戻った。このグループの残高は約56億ADAから56億1,000万ADAへ、1日で約350万ドル分増加。
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この蓄積は、小口ADAウォレットなどのリテール層が反対の動きをしていたことからも重要である。100ADAから1万ADAを保有するウォレットは引き続き保有残高を減らし、慎重姿勢やリスク回避の傾向を示した。
こうしたグループは2026年直前からポジション縮小を開始し、その後も売却を継続。この分断は重要。大口は恐怖時に買いを入れ、一方リテール層はストレス軽減のため売却しがち。
2つの上昇指標が売り圧力の弱まりを示唆
2つめの根拠はチャート自体から読み取れる。勢いの指標が初期の反転シグナルを示しており、クジラがそれに気づいている可能性もある。
それがRSI(相対力指数)だ。RSIはモメンタムを測る指標で、売り圧力が弱まってきたことを見極めるのに役立つ。12月18日から1月25日にかけて、ADA価格は安値を下抜けたが、RSIは安値を切り下げなかった。むしろ高値を切り上げた。
これは典型的な上昇ダイバージェンスで、価格が弱含む中でも売り手の主導権が薄れていることを示す。こうしたシグナルはトレンド反転より先行して現れる傾向がある。安値更新時、ADA価格はベアポールの動きで20%超下落。直近の持ち合いはベアフラッグ形成となったが、RSIの強さやクジラ蓄積の傾向からみて本格的な下落には至らない可能性も。
Sponsored次のシグナルはMFI(マネーフロー指数)だ。MFIは価格と出来高から資金の流入出を示す。1月21日から1月26日にかけて価格はじりじり下落するも、MFIは逆に上昇した。
つまり、下落局面で買いが入っていたわけだ。価格が落ちる一方で資金が流入していた。これはウォレット動向からも裏付けられる。大口資金が下落期にも積極的に動いていたことを示す。
RSIで勢いの下げ止まりが現れ、MFIで実際に押し目買いが入る場合、本格的な下放れリスクは大きく下がる。反発が保証されるわけではないが、弱気相場の主張は大きく弱まる。
Sponsored Sponsoredカルダノ次の動きを左右する価格帯
蓄積とモメンタム指標がそろった今、カーダノ価格の水準がより重要となる。
ADAは現在約0.35ドルで推移中。最初の大きなテクニカル抵抗は0.390ドル付近にある。このゾーンは前回下落の半値水準であり、重要なフィボナッチ水準とも重なる。このエリアを上抜ければ、日足チャートの弱気フラッグ構造は否定される見通し。
しかし、最初の本格的なレジスタンスは20日EMA(指数平滑移動平均線)になる。EMAは直近の価格により重みを置き、短期トレンドの方向を見極めるのに役立つ。直近でADAがこのEMAを再び上回ったのは1月2日で、その際には価格が17%以上上昇した。
ADAが再び20日EMAを上回って終値を付ければ、勢いが急速に転換する可能性がある。その場合、上値目標は0.427ドル付近や0.484ドルにまで意識が移る。
一方で下値リスクも残る。0.339ドルを終値で下回れば、回復シナリオは弱まる。0.332ドルを下抜けると、強気のダイバージェンスシナリオが否定され、さらに下げリスクが再燃する。
現時点でメッセージは明確だ。20%の下落でも大口資金は逃げなかった。むしろ流入していた。強気指標が2つある。今後の方向性は、この先数日の終値次第で決まる。