米ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)は13日、AIを活用した不正検知ソリューションを提供するアルテリア(Alterya)を買収した。金融機関、フィンテック企業、暗号サービスプロバイダーは、承認済みプッシュ決済(APP)の不正行為を防止できるようになる。同社の公式発表では買収条件は明らかにされていないが、1億5000万ドル規模と見られる。
チェイナリシスは今回の買収により、「不正取引の防止に投資するという戦略をさらに強化する」ことになる。ニューヨークに拠点を置く同社は、12月にWeb3セキュリティソリューションプロバイダーのHexagateを買収していた。
アルテリアの技術およびチームは順次、チェイナリシスのブロックチェーンデータプラットフォームに統合される予定。KYC(本人確認)中の取引所、ブロックチェーン、ウォレットプロバイダーにおける、支払いに対するリアルタイムの積極的な不正防止と、不正検出の強化を提供していく。
2022年にCEOのエラッド・フォークス氏とCTOのシャハフ・ゴーネン氏によって設立されたアルテリアはイスラエルが拠点
さまざまなネットワークやデジタル決済レールにわたって悪意のあるデジタルIDや不正行為者を検出するための受信者およびアカウントスクリーニングツールを提供している。
ステルスモードで立ち上げられた同社のソリューションは、2024年だけでも100億ドルが詐欺に送金されたことを検知したとされ、Binance、Coinbase、Blockなどの大手企業にも採用されている。
チェイナリシスは、買収後も「Alteryaの詐欺識別子を基にした法定通貨決済レール上のコレクションを構築し続ける」と述べ、さらに「法定通貨口座での違法行為は、資金が暗号通貨に移行する前の『早期の警告サイン』となることが多い」とも付け加えた。
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