暗号資産トレーダーの間で、AnthropicのClaudeモデルを中心としたAIツールを活用し、Polymarketのような予測市場向けに自動取引ボットを構築する動きが広がっている。
これらのボットはニュースをスキャンし、確率を分析し、取引を自動で実行する。一部のトレーダーによれば、この戦略で政治やマクロ経済の激動期に数千ドルから数百万ドル規模の利益が得られた事例もある。
PolymarketでClaude取引ボットが大型賭けに活用
Polymarket取引は本質的に、イベントの結果に賭ける方式である。たとえば、ある候補が選挙に勝つかどうかといった質問に対して、「Yes」あるいは「No」シェアを購入できる。
各シェアの取引価格は0ドルから1ドルの間で推移し、市場が判断するイベント発生確率を反映する。
Claude搭載ボットは、市場確率が実態と乖離している場面を見つけ出すことを目指す。
多くのトレーダーは、Claudeのコーディング機能を活用して、PolymarketのAPIに直接接続するPythonスクリプトを生成している。
ボットは市場価格をモニターし、特定の条件が成立したときに自動で取引を行う。
たとえば、市場がイベントの発生確率を40%と見積もっているが、モデルの分析が60%と示唆する場合、ボットは“Yes”シェアを購入する。
一部のトレーダーは、Claudeとデータパイプラインを組み合わせて活用する。AIは、速報ニュースや政府関連書類、経済統計、SNS投稿などの大量データを解析する。
こうした情報をリアルタイムで要約・スコア化することで、ボットは人間のトレーダーよりも素早く反応できる。
別の戦略としてはアービトラージもある。Claudeによって生成されたスクリプトが複数の予測市場で価格差を探し出す。
同一イベントの確率があるプラットフォームで55%、別のプラットフォームで65%となっている場合、ボットは安い方で買い、高い方で売ることでスプレッド差益を確保する。
リスク管理も自動化されている。トレーダーはClaudeに、ポジションサイズの上限設定、市場分散、価格が急変した際の自動撤退ルールなどを組み込むよう指示する。
予測市場の拡大に伴い、AI駆動型トレーディングがより一般的になる可能性がある。
ただし、収益性はデータの質、レイテンシ、実行速度に大きく左右される。流動性の高い市場では、小さな価格誤差でさえ数秒で消える場合がある。