AnthropicのXアカウント（旧Twitter）が18日、ハッキングされ、偽トークン「CLAUDE」が拡散された。
詐欺の投稿は、CLAUDEトークンがAIと暗号資産プロジェクトを奨励すると主張し、投資家向けにウォレットアドレスを含んでいた。
詐欺師、偽CLAUDEトークンで10万ドル盗む
ツイートは約30分間公開され、その後削除された。オンチェーンデータによると、攻撃者は投機的な投資家から約10万ドルを集めた。
SponsoredハッカーはCLAUDEトークンの供給量の10%を複数のウォレットで購入し、すぐに利益のために売却したと報告されている。投稿はまた、トークンがAIエージェントに焦点を当てると主張し、AI関連プロジェクトへの関心の高まりをさらに利用した。
“Anthropic（Claude）のTwitterはハッキングされた可能性が高い。リンクに触れず、トークンを購入しないでください。” とフィンテックアドバイザーのアダム・コクランが書いた。
この事件は、先進的なセキュリティを誇り、OpenAIの主要な競争相手と見なされているAI企業Anthropicにとって懸念を引き起こしている。ツイートを削除したにもかかわらず、Anthropicはこの侵害に関する公式声明をまだ発表していない。
Anthropicは、GoogleやAmazonなどの著名な投資家が支援する10回のラウンドで97億6000万ドル以上の資金を確保している。特に、このスタートアップは、取引所が崩壊する前にサム・バンクマン＝フリード氏のFTX投資ポートフォリオの一部であった。
”AnthropicAIのアカウントのバイオに「信頼性があり、解釈可能で、操作可能なAIシステムを構築するAI安全性と研究会社です」と書かれているのに、このウォレットを通じて詐欺に遭うのは皮肉なものだ” とあるユーザーは投稿した。
今年初め、FTXは残りのAnthropicの株式を4億5200万ドルで売却することに同意した。これは2025年1月に予定されている債権者への返済を支援するためである。2023年におけるGoogleのAnthropicへの20億ドルの投資は、FTXの破産回復プロセスに大きく貢献している。
一方、この事件は今年初めにOpenAIのXアカウントが侵害された際の類似の攻撃を反映している。詐欺師は偽の「OPENAI」トークンを宣伝した。これはChatGPTユーザーを狙ったフィッシングリンクを通じて行われた。
詐欺の投稿は、トークンをブロックチェーン技術とAIの橋渡しと誤って説明した。両方の事件は、脆弱性なインフルエンサーのアカウントの、AIと暗号資産の交差点を狙う詐欺師による持続的な脅威を浮き彫りにしている。
BeInCryptoが以前報じたように、2024年第3四半期までの暗号資産ハッキング額は21億ドルに達した。これは2023年の全損失を上回っている。特に、CeFiプラットフォームはハッキングが984%増加し、DeFiプロジェクトは顕著な減少を見せた。
