コインベースは、LighterのLITトークン現物取引を、流動性条件が整い次第開始すると発表した。これは、同トークンが一般公開された数時間後に達成した、重要な認知度向上のマイルストーンである。
この発表はLIGHTER-米ドルのペアがサポートされている地域に適用される。公募初期の価格発見フェーズでLITは3ドルをやや下回って取引されている。
SponsoredコインベースがLighterトークンのブーム主導
上場のシグナルは、Lighterがトークン生成イベントを完了し、全発行量10億枚のうち約25%が流通市場に投入された日の発表であった。
初期取引では激しい値動きが見られ、LITは一旦売り込まれた後、2.7〜2.9ドルのレンジで安定したと、市場参加者のデータで明らかになった。
LighterはLITを、イーサリアム基盤のパーペチュアル先物取引所のネイティブトークンとして立ち上げた。LITは今後、ガバナンスやインセンティブ、手数料モデルの核となる資産に位置付けられる。
全トークン発行量の半分はエコシステム向けに割り当てられ、内訳としては2025年のインセンティブキャンペーンでポイントを獲得した初期ユーザーに25%のコミュニティエアドロップが配布される。
チームおよび投資家分の割当分は1年間ロックアップされ、その後3年かけて段階的に権利確定する。
Sponsoredハイパーリキッドとアスターに競争圧力
一方で、LIT上場を受けてパーペチュアルDEX関連トークン全体が下落した。ハイパーリキッドのHYPEトークンは当日約1.5%下落。さらにAsterのASTERトークンも、特段の新規発表がないにも関わらず下落基調を示した。
トレーダーは、この同時下落は新規参入の出現に伴う短期的な資本移動やヘッジによるものと説明している。
過去にも大型のパーペチュアルDEXトークンが上場した際には、流動性の分散やトレーダーのポジション調整によりこの分野全体に一時的な圧力が生じてきた。
Lighterの参入により、既存のプラットフォームが深い流動性と確立されたユーザー基盤で競う中、新たな高評価プロトコルが市場に加わった。
今後、市場参加者はエアドロップ受取者が保有を継続するか売却するか、またLighterがローンチ直後の注目を持続的な取引活動につなげられるか注視する展開となる。
短期的には、パーペチュアルDEXトークン全体でボラティリティの高止まりが続く見通しである。