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金・銀が最高値更新―資金の次なる行き先は暗号資産か

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著者:
Kamina Bashir

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編集:
Shigeki Mori

29日 1月 2026年 18:48 JST
  • 貴金属が記録的な上昇を続け、金は$5,597、銀は$119に達した。
  • リスク回避の流れを受け、資金や小売の関心が暗号資産から金属に移行し続けている。
  • アナリストは、過去に数カ月遅れて金を追う傾向のあるビットコインへの資金移動の遅れに注目している。
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金と銀は29日も上昇基調を維持し、ともに過去最高値を更新した。インフレ懸念や地政学リスクを背景に、安全資産への資金流入が続いている。

もっとも、市場の視線は貴金属高が一巡した後、資金がどのタイミングで暗号資産市場へ回帰するかに移りつつある。足元では暗号資産は調整局面が続くが、リスク選好の回復局面では再び資金の受け皿となる可能性が意識され始めている。

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金と銀 価格が過去最高値を更新

金価格は過去24時間で2.6%上昇し、アジア時間早朝に1オンス当たり5597ドルの過去最高値を記録した。銀も1.3%上昇し1オンス当たり119.3ドルまで伸びるなど、貴金属全体で上昇が継続している。

金は年初来で約28.6%上昇した。銀はさらに好調で、同期間の上昇率は65%超に達し、根強い需要を示している。

Gold and Silver Performance in 2026
2026年の金・銀パフォーマンス 出典: TradingView

この強さは貴金属以外にも及んでいる。銅価格も過去最高値を更新し、今月9%上昇した。一方、アルミニウムも約4年ぶりの高値を記録するなど、金属市場全体に強気なセンチメントが広がっている。

しかし急騰には顕著なボラティリティも伴っている日中の大きな値動きがその証左である。

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「金先物はわずか20分で1オンスあたりプラス120ドルまで上昇し、マイナス100ドルまで急落した。これは20分間で時価総額1兆5000億ドルが動いた計算。この世界の安全資産が、まるで暗号資産のように値動きしている」とThe Kobeissi Letterは指摘した

金・銀からの資金移動はいつ始まるか

一方、BeInCryptoは投資家がより慎重な姿勢を取る中で、貴金属が暗号資産から資金・個人投資家の注目を奪っていると報じた。市場参加者はこの資金がいつ暗号資産に戻るか、慎重に見極めている。

Milk Roadは、市場の資金回帰のタイミングを示唆するパターンに注目した。同氏によれば、ビットコインは金の価格動向に約6カ月遅れて連動する傾向があるという。

「誰もがビットコインの横ばいを見守る中、金は過去最高値を更新中。一見すると暗号資産の敗北、実物資産の勝利だが、実は明確なパターンがある。@RaoulGMIも昨日話していたが、金が動いた後、ビットコインはおおよそ6カ月後にそれに追随する傾向がある」と投稿されている。

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このパターンが維持されるなら、ビットコインも大きな巻き返し局面に備えている可能性がある。アナリストらは今後180日程度に注目しており、早ければ第2四半期にも勢いが表れることが期待される。

銀について、Ash CryptoはBTC/銀レシオが底打ちに近づいていると指摘する。同氏によれば、過去の相場サイクルではこのレシオはピークから約13カ月後、下落率75~85%で底を付けている。

今回のサイクルは12カ月継続し、下落率は78%に達した。これは歴史的に転換点が近い水準である。

BTC/Silver Ratio Nears Bottom
BTC/銀レシオは底値圏に接近 出典: X/AshCrypto
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一方でCapriole Fundのチャールズ・エドワーズは、貴金属のピーク到来を安易に予想すべきでないと慎重な見方を示した。

「勝ち銘柄を売って負け銘柄に乗り換えるな、という格言は今も有効。これが金の天井形成なのか?おそらく違う。仮にそうだとしても、通常はテクニカルまたはファンダメンタルズの弱含み確認後にポジションを取るべきだ。’5000ドルはキリの良い数字’との理由だけで裏付けなく天井を予想し売却してはならない。実際、ここからさらに6%上昇している」と同氏は述べている

エドワーズ氏はまた、バブル的な上昇は多くの予想を超えて長期間続くことがあるとし、その例としてビットコインを挙げた。さらに、金と銀はいずれも過去に5年から10年続く長期ブルマーケットを経験してきたことから、現在約1年半続くこの上昇にも、なお余地が残る可能性があると指摘する。

貴金属の上昇がいつまで続くかについては意見が分かれているが、暗号資産市場への影響は無視できなくなりつつある。金と銀は比較的短期間で数兆ドルの時価総額を積み増しており、資本がわずかに流入するだけでも、ビットコインやデジタル資産全体に大きな影響を与える可能性がある。

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