今週はいくつかの暗号資産関連ニュースが予定されており、特定のエコシステム内でトークンの値動きを促す可能性がある。
週内の暗号資産ニュースに先立ち、戦略的にポートフォリオを組み立てようとする投資家は、以下の主要イベントを把握しておくことができる。
ソニックサミット発表
週内のニュースの最初は、9月29日月曜日に予定されているソニックサミットである。重要な発表が見込まれている。ソニックラボは、ミッチェル・デメター氏のCEO就任と、前CEOマイケル・コング氏のCIOへの異動を発表した。
Sponsoredデメター氏は世界初のビットコインATMを共同開発した経歴を持ち、以前はソニックの戦略部門を率いていた。今後はエコシステムの採用拡大、機関投資家との連携強化、米国および世界市場での事業成長に注力するとしている。
これはソニックラボにとって、次のグローバル成長段階に向けたエキサイティングな新章を示す
—— あるユーザー
今回の人事は、2018年からコング氏の指揮下で時価総額10億ドル規模にまで拡大したファントム財団の実績を背景に、ソニックラボのリブランディングに続くものとなる。
コミュニティでは、このリーダーシップの交代を、ネットワークが採用拡大や機関投資家との協業、国際展開を進めるうえでの前向きな転換点と評価する声が出ている。
発表を受けて、ソニックの基軸トークンSは過去24時間で約4%上昇し、本稿執筆時点で0.2418ドル前後で取引されている。
ファルコンファイナンスのトークン発行
同じく29日には、ファルコンファイナンスがFFトークンをローンチする予定だ。ネットワークは先ごろ、FFの請求に必要なウォレット登録の受付開始を発表している。
Sponsored SponsoredFFを請求するには、2025年9月28日23:59 UTCまでにウォレットを登録してください。このステップは必須です。期限までに登録されていないウォレットは請求資格を失います
—— ファルコンファイナンス
ローンチに伴い取引が活発化する可能性があるが、初期段階では価格急騰後に短期利益を狙う投資家による売却で急速に値を戻すリスクがある点に注意が必要だ。
イーサリアムのFusakaアップグレード・テストネット
イーサリアムコミュニティは、今年初めのペクトラアップグレード成功を受け、次のフサカアップグレードを注視している。
今回のアップグレードの主目的は、ユーザーと開発者双方にとってスケーラビリティの向上とコスト削減を実現することだ。正式導入は12月予定だが、テストネットは10月1日(水)に稼働を開始する。
イーサリアム開発者であるティム・ベイコ氏は、フサカアップグレードがホレスキー、セポリア、フーディの3つのテストネットで展開される予定であり、10月中に実施されると説明した。
なお、ホレスキーテストネットはフサカ導入から2週間後に終了する予定となっている。
EtherFiのアナリストコール
今週はEtherFiによるアナリストコールも予定されており、ETHFIトークン保有者にとって重要な発表が期待されている。
イベントでは、BitMEX共同創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏とのファイヤーサイドチャットも行われる。
暗号資産分野の経営者はこれまでもビットコインやアルトコインの価格に関する大胆な予測を行っており、ETHFIに関しても同様の発言が相場を動かす可能性がある。
実際、ヘイズ氏はETHFIを注視しており、最近ではビットコインが100万ドルに到達する前に「必ず買うべき」アルトコインの一つだと発言している。
Sponsored Sponsored16億ドル規模のFTX債権者分配
9月末にかけて、FTXの債権者も注目を集めている。火曜日には16億ドルの分配が予定されており、破綻した取引所が債権者の完全弁済を目指す動きの一環だ。
取引所によれば、適格な債権者は2025年9月30日以降1~3営業日以内に、選択した配布プロバイダーから資金を受け取る見通しだという。
BeInCryptoは、この分配が市場の流動性を押し上げ、新たなアルトコインシーズンにつながる可能性を指摘している。一方で、支払い額が7月時点の予測より3億ドル少ない点は懸念材料とされ、市場楽観論の裏で警戒が必要だ。
さらに、FTXは顧客に対し、FTXを装ったフィッシングメールや偽サイトへの誘導に注意するよう呼びかけている。
分配開始が24時間以内に迫るなか、FTTトークンは0.9628ドルで取引されており、過去24時間で約4%上昇している。