暗号資産市場では、2025年10月第3週に総額4億4,600万ドル超のトークンがロック解除される。中でも注目すべきは、FastToken(FTN)、Connex(CONX)、Arbitrum(ARB)の3プロジェクトで、それぞれが大規模な新規供給を市場に投入する予定だ。
これらのロック解除イベントは、市場の短期的なボラティリティ(価格変動)を高め、投資家心理やトークン価格に影響を及ぼす可能性がある。以下に、各プロジェクトの詳細と影響をまとめた。
Sponsored1. ファストトークン(FTN)
- ロック解除日:10月18日
- ロック解除トークン数:2,000万FTN(総供給量の2%)
- 現在の流通供給量:4億3,330万FTN
- 総供給量:10億FTN
FastToken(FTN)は、バハムート(Bahamut)ネットワークのネイティブ通貨で、Proof of Stake and Activity(PoSA)を採用するEVM互換のレイヤー1ブロックチェーンである。FTNはFastexエコシステム内で、分散型金融(DeFi)と現実世界アプリケーションを橋渡しする役割を担う。
10月18日に、チームは約4,020万ドル相当の2,000万FTNを市場に解放する予定だ。
今回の解放分は流通供給量の約2.04%に相当し、創設チームがその全量を受け取る計画とされている。
Sponsored Sponsored2. コネックス(CONX)
- ロック解除日:10月15日
- ロック解除トークン数:232万CONX(総供給量の2.32%)
- 現在の流通供給量:115万CONX
- 総供給量:1億CONX
Connexは、承認不要で協働的なWeb3プロフェッショナルネットワークを構築するプロジェクト。ブロックチェーン技術を活用して、デジタル経済における透明性と公平な価値交換を実現する。CONXトークンは、支払いやガバナンス投票などに利用される。
10月15日に約2,320,000CONX(約3,242万ドル相当)が市場に供給される予定だ。
Sponsored Sponsoredこのうち、100万CONXが財団、82.25万CONXがエコシステム開発、50万CONXがコミュニティトレジャリーにそれぞれ配分される。
3. アービトラム(ARB)
- ロック解除日:10月16日
- ロック解除トークン数:9,265万ARB(総供給量の0.93%)
- 現在の流通供給量:54億ARB
- 総供給量:100億ARB
Arbitrumは、Ethereum(ETH)向けのレイヤー2スケーリングソリューションであり、トランザクション速度の向上とコスト削減を実現しながら、Ethereumメインネットのセキュリティを維持する。トランザクションはオフチェーンで処理され、「オプティミスティックロールアップ」技術を通じて最終的にメインネットへと送信される。
10月16日に新たに9,265万ARB(約3,163万ドル相当)が市場に放出され、流通供給量の約2%を占めることになる。
ロック解除された供給のうち、5,613万ARBがチームおよびアドバイザーに、3,652万ARBが初期投資家に配分される予定だ。
これら3つに加え、10月第3週にはdeBridge(DBR)、Starknet(STRK)、Sei(SEI)、ZKsync(ZK)などの主要プロジェクトもロック解除を予定しており、市場全体の流動性に大きな影響を及ぼすと見られている。