ダッシュ(DASH)が暗号資産市場で急伸している。主要300銘柄の中で週間の上昇率が最も高く、1週間で100%超上昇し、同じ匿名性を特徴とするモネロ(XMR)を上回った。投資家の関心はプライバシー重視の銘柄に向かっており、市場ではダッシュがモネロの代替的な選択肢として浮上しつつある。
背景には、匿名性を備えた暗号資産への需要拡大がある。ダッシュは決済手段としての採用拡大や利用環境の改善が進んでおり、アクセス性の高さが評価されている。こうした実需面の動きが価格上昇を後押しし、プライバシーコイン全体への資金流入を加速させている。
SponsoredDASHが週間で100%超上昇、主要プライバシーコインに浮上
BeInCrypto Marketsのデータによれば、DASHの価格は過去1週間で102.5%上昇した。昨日には88.5ドルまで上昇し、2か月ぶりの高値をつけた。
1日だけでもDASHは33.2%急騰した。本稿執筆時点での取引価格は82.27ドル。さらに、24時間取引高は13億ドルを突破し、CoinGeckoによるとプライバシーコイン部門で最も取引された資産となった。
DASHの上昇は業界全体の上昇の一環でもある。CryptoRankによれば、時価総額1億ドル超を持つプライバシートークン18銘柄のうち14銘柄が、1月1日以降でプラスリターンとなっている。
Sponsored Sponsored「2026年はプライバシートークンの80%が上昇。プライバシー関連への注目が続き、多くのトークンが過去最高値を記録している」と、投稿では述べている。
より厳格なKYCおよびマネロン対策が金融プライバシーへの関心を再燃させ、プライバシー重視の暗号資産に再び脚光が集まっている。2025年はZcashが業界の注目を集めたが、直近では開発チームの問題がセンチメントを下押している。
これにより、ZECから資金流出が進み、業界内で資本ローテーションが発生した可能性がある。DASHもこの大きな流れの恩恵を受けており、採用拡大がセンチメントを押し上げ、モネロ対比でも相対的な好パフォーマンスを下支えしている。
1月13日、Alchemy PayはDASHの法定通貨オンランプ対応を開始したと発表。これにより、173か国のユーザーが現地の法定通貨決済でDASHを購入できるようになった。この広範な対応はアクセス性を高め、長年の障壁を解消する動きとなる。
「DASHを法定通貨のオンランプに統合することで、Alchemy PayはDashのデジタル現金エコシステムへのアクセスを広げ、決済・貯蓄・Web3への利活用を促進する」と、チームは記している。
一方、長期的な採用データでもDASHは他のプライバシーコインをリードする。Cryptwerkの分析によると、DASHを受け入れる加盟店は現在1682店。全銘柄の中で加盟店導入数7位となり、導入率は23.12%。一方、モネロは1225店舗で10位、導入率は16.84%にとどまる。
Sponsored Sponsored加盟店数の開きはDASHの実用面での優位を示す。モネロよりも457店舗多く採用されており、DASHの普及度は約37%上回る。
ダッシュ価格見通し
上昇の勢いが続く中で、さらなる上昇余地があるのか、あるいは調整に転じるのか、アナリストの見解は割れている。アナリストのArdi氏は、プライバシーコインの「異常な強さ」を指摘する。
Sponsored「この勢いが続けば約77ドルが跳ね返りの最初の流動サポート。そうでなければ71~73ドル付近が再テストエリア。これらを維持できれば98~103ドル圏への展開も。プライバシーシーズンだ」と、同氏は述べている。
アナリストのJens氏も全体のトレンドを強気と見なし、価格下落は買い場となり得るとし、100ドルまでの上昇余地を見込む。
「36~40ドル付近で長く底を固めた後、買い手が入りトレンドが一変。現在は85~90ドルのレジスタンスを試す局面。ここをしっかり維持できれば100ドル超も見込める。仮に60~65ドルまで調整しても健全な動き」と、同氏は語る。
一方、市場には依然として調整局面を警戒する声もある。
それでも、テクニカル指標はあくまで可能性を示すに過ぎず、確実性はない。DASHが上昇を継続するには、基礎的条件の維持、採用拡大、プライバシーコイン全体の市場成長が不可欠。技術面やインフラ、実用性で勢いを保つDashは、モネロなどの競合と並び注視すべき主要なプライバシーコインである。