イーサリアムの価格は、2か月にわたる下落トレンドを突破できず、再び下落圧力にさらされている。ETHは先週、一時的に反発を試みたが、すぐに勢いを失った。
投資家のサポートが弱く、イーサリアムは下落。短期的に本格的な回復が維持できるか懸念が広がる展開。
イーサリアムへの投資家離れが進行
オンチェーンデータによると、長期保有者と短期保有者のいずれも利益水準が低下した。両者とも現在は類似した利益率にあり、市場全体の信念が後退している。現状の価格水準ではどちらの層も大きな利益を実現できていない状況。
SponsoredMVRVロング/ショート差分はゼロラインを下回った。この指標は、長期保有者、短期保有者のいずれも顕著な含み益を持っていないことを示す。指標がさらに低下すれば、イーサリアム短期保有者の利益が主導し、下落リスクが高まる。これが投資家のセンチメントの脆弱さを反映する。
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イーサリアムのマクロ活動は明らかに弱まっている。ネットワーク上のアクティブアドレス数は7か月ぶりの低水準。ETH保有者の参加低下を示し、価格下落のなかネットワーク利用が減少している。
活動鈍化は、価格が停滞する中で投資家が取引を控えていることを示す。ネットワーク利用減は、投資家の信頼感低下の兆候。新たな需要や材料がなければ、短期的にイーサリアムが勢いを取り戻すのは困難となる。
イーサリアム価格、再び3000ドル割れ
ETHは2,929ドルで推移し、今月3度目の3,000ドル割れとなった。先週前半のイーサリアム価格の上抜け試みは維持できず、下落トレンドを再確認。上値での買い意欲も限定的。
弱気指標により、イーサリアムは2,762ドルのサポート水準への再テストが意識される。この水準は過去にも重要な下値支持帯となってきた。下落圧力は続くが、全体相場が大きく崩れない限り、急落リスクは限定的。
投資家センチメントの転換があれば展望も変化する。3,000ドルをサポートとして回復できるかが重要となる。この水準を安定して上回れば、ETHは3,131ドルを目指す可能性が出てくる。こうした回復が実現すれば、弱気シナリオを否定し下落トレンドからのブレイクとなる。