戻る

イーサリアム新規格ERC-8004始動 利益を得るのは

sameAuthor avatar

執筆&編集:
Lockridge Okoth

28日 1月 2026年 14:24 JST
  • ERC-8004は、AIエージェントにオンチェーン上のアイデンティティ、評判、検証機能を付与する。
  • 信頼不要なAI間サービスやグローバルな機械向けマーケットプレイスの実現を可能にする。
  • イーサリアムの分散型AIの調整レイヤーとしての役割を強化する。
プロモーション

分散型AIエージェント向けに設計された新たなトークン規格「ERC-8004」が、イーサリアムのメインネットで稼働予定。

これにより、イーサリアムは人工知能経済における自身の役割を大きく転換しようとしている。

ERC-8004がイーサリアムで稼働 新AIエージェント標準で恩恵受けるプロジェクトは

このアップグレードにより、自律型エージェント向けにポータブルなレピュテーション(評判)、アイデンティティ(身元)、および認証が導入される。世界規模の信頼不要なマシン間サービスのマーケットプレイスの基盤を形成。

Sponsored
Sponsored

イーサリアムは新規格について、ERC-8004が「発見可能性とポータブルなレピュテーション」を提供し、AIエージェントが組織をまたいで相互作用できる上、その信頼性がどこでも維持されると強調した。

「これにより、AIサービスが管理者なしで相互運用できるグローバル市場が開放される」とネットワークは指摘

ERC-8004はイーサリアム財団の分散型AI(dAI)チームとコンセンシスによって開発された。

この規格の本質は、エージェント間(A2A)通信を、三つの軽量なオンチェーンレジストリ(登録台帳)で拡張することにある。

  • アイデンティティ
  • レピュテーション(信頼性)
  • 認証

各AIエージェントにはポータブルなオンチェーンアイデンティティが、ERC-721 NFTとして発行される。紐付けられたメタデータには、エージェントの機能、エンドポイント、認証情報が明記され、マシンアクターの標準化された「パスポート」となる。

ここにレピュテーションデータや支払い証明を重ねることで、エージェントは中央集権プラットフォームに頼ることなく、検証可能な行動履歴を構築可能。

イーサリアム財団AIリードのダビデ・クラピス氏は、イーサリアムはAI同士のやりとりを安全かつ決済できる独自の立場にあると述べた。

「ERC-8004規格がまもなくメインネットに登場する」と同氏は語り、ローンチは始まりにすぎないと付け加えた。「2月が創世月——これは重要な節目。」

Sponsored
Sponsored

イーサリアム財団エンジニアのBinji氏は、より広い視点からこのアップグレードを説明し、大規模なAI社会には共通する真実の台帳が必要だと主張。

「人類社会が規模拡大できたのは、人間に暗黙の信頼があるから。AIエージェントにはそれがない」と同氏は指摘し、ブロックチェーンが唯一有効な基盤だと述べた。「ERC-8004はイーサリアムおよびそのレイヤー2を、そのためのブロックチェーンとして確立する。」

恩恵を受けるプロジェクトはどこか

このローンチにより、エージェントインフラやオーケストレーション層、オンチェーン・マーケットプレイスを構築する、AI特化型暗号資産プロジェクトが恩恵を受けると見られる。

アナリストや開発者らは、2つの大まかなカテゴリを指摘する。

  • インフラおよびツール

エージェントの探索、オーケストレーション、レピュテーション追跡向けのプラットフォームが含まれる。エコシステム分析で頻繁に言及されるのは、レジストリや決済基盤、相互運用性、スケーリングソリューションに特化したツールであり、イーサリアムおよび< a href="https://beincrypto.com/learn/layer-2-scaling-solutions" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Layer-2ネットワーク上で展開。

Sponsored
Sponsored
  • AIエージェントアプリケーション

DeFiや< a href="https://jp.beincrypto.com/prediction-markets-trumps-likely-fed-chair/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">予測市場、自動売買、自律型サービスボットなどに及ぶ。これらのプロジェクトは、エージェント同士がお互いを認証し、価値交換と協調行動をオープンネットワーク上で行う必要があり、こうした課題の解決策がERC-8004になる。

開発者間で出回るエコシステムマップには、すでにこの規格に自社製品を適合させた複数のチームが多数掲載されている。メインネット稼働を前に初期の勢いがうかがえる。

x402の関連性

ERC-8004の影響は、エージェント間のインターネットネイティブなマイクロペイメント用プロトコル「x402」との高い互換性によって拡大する可能性がある。

HTTP 402レスポンスとステーブルコイン決済を活用することで、x402はエージェントがアカウントやAPIキー、仲介業者なしでAPI・データ・計算リソースを購入可能とする。

市場アナリストは、ERC-8004のポータブルなレピュテーション層と、x402のシームレスな決済機能を組み合わせることで、分散型AI商取引のための完全なスタックが実現すると指摘。

Sponsored
Sponsored

この組み合わせにより、エージェントインフラや決済レール関連トークンの需要が今後拡大する可能性も示唆されている。

イーサリアムのAI戦略に試練

世界のAI市場は2031年までに1兆ドル(約140兆円)超えが予想されるなか、イーサリアムはオープンかつ中立的なインフラが、閉鎖型コーポレートエコシステムに勝ると見込む。

オンチェーンでアイデンティティやレピュテーション、決済を確立することで、ERC-8004はイーサリアムを自律型エージェント向けの調整レイヤーに位置付ける。

この構想が安定的なネットワーク活動と価値の獲得につながるかどうかは、ローンチ後数か月で明らかになる。

現時点では、ERC-8004はイーサリアムがブロックチェーンとAIの交差点で存在感を主張する最も明確な試みの一つ。

免責事項

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

スポンサード
スポンサード