数か月にわたる安定した流入の後、米国のスポットイーサリアム（ETH）ETF市場は変化の兆しを見せており、4営業日連続で資本が流出している。
オンチェーンデータサービスプラットフォームSoso Valueによると、米国のスポットイーサリアムETF市場は木曜日に1億6741万ドルの純流出を記録し、ETHの価格は4275ドルで取引を終えた。
ETHAのみ流入、他はすべて流出
Sponsored流出の主な要因はフィデリティのFETHで、2億1668万ドルもの投資資本がファンドから流出した。ビットワイズのETHWも4566万ドルの大幅な純流出を記録した。ブラックロックのETHAは唯一プラスの流れを維持し、1億4880万ドルの純流入を記録した。
これはイーサリアムスポットETF市場にとって4日連続の流出を示している。この傾向は8月29日に1億6464万ドルの純流出から始まり、9月2日に1億3537万ドル、9月3日に3824万ドルと続いた。
DAT企業、引き続き蓄積中
過去5か月間、スポットETFからの流入とデジタルアセットトレジャリー（DAT）企業による積極的な買いが、イーサリアムの価格を以前の安値の2.5倍以上に押し上げる2つの主要なエンジンとして機能していた。
ETFの流れが逆転する一方で、DAT企業は減速の兆しを見せていない。ビットマインは、最も多くのETHを保有する公開企業であり、8月28日に7万8000ETH、火曜日にさらに7万4300ETHを購入した。シャープリンク・ゲーミングは同日に3万9000ETHを購入し、イーサーマシンは火曜日に15万ETHを蓄積した。
機関投資家による継続的な買いにもかかわらず、最近の4日間のスポットETFからの流出はETH価格の1.4%の下落と一致している。これは、ETFの流出が短期投資家のセンチメントに大きく影響を与え、数か月間の強い上昇を見せていた価格に膠着状態を生んでいることを示唆している。
今、注目は金曜日の米国非農業部門雇用者数（NFP）レポートに集まっている。NFPの数字が予想を下回れば、連続的な利下げを行うという連邦準備制度の期待が再燃する可能性がある。このマクロ経済的なシグナルが流出の傾向を逆転させ、イーサリアムスポットETF市場を再び活性化できるかどうか、市場は注視している。
