イーサリアムは17日、レイヤー1からレイヤー2や取引所への入金時間を大幅に短縮する新ルールを導入する方針を示した。イーサリアム財団のリサーチサイエンティスト、ジュリアン・マー氏は「Fast Confirmation Rule(FCR)」の詳細を公表し、同ルールがレイヤー2や取引所にとって新たな業界標準となる可能性を示した。
イーサリアム高速承認ルールとは
マー氏は、イーサリアムからレイヤー2ネットワークや中央集権型取引所への資産移転は、これまで長らく遅いプロセスだったと指摘した。新たなFast Confirmation Rule(FCR)は、入金時間をおよそ13秒にまで短縮することを目指す。これは、多くのL2ネットワークや取引所で約80〜98%の短縮となる。
「ファストコンファームドブロックは、ファイナライズドブロックではない。ファイナリティの前提が成り立つなら、ファイナライズドブロックは再編成されない。同様に、ファストコンファメーションルールの前提が守られれば、ファストコンファームドブロックも再編成されない。類似した保証だが、前提条件が異なる」と、投稿に記されている。
入金確認時間の短縮は、各参加者に特有の影響をもたらす。 入金時間が短縮されれば、取引所はより効率的なオフランプとして機能し、ユーザー体験も滑らかになる。
一方、L2ネットワークはブリッジプロセス中の資本拘束が減少し、全体コストの削減につながる。イーサリアム全体のエコシステムには、FCRによって効率性の向上、極めて低い再編リスク、ブロブ手数料市場の改善効果もある。
ブリッジやソルバーは、資産移動の高速化、ユーザーにとってのコスト低減、リスク管理の強化を享受できる。最後に、RPCプロバイダーは顧客に対し、より迅速な承認提供が可能となる。
注目すべきは、FCRがハードフォークを必要としない点である。このため、導入における技術的障壁が取り除かれる。マー氏によれば、コンセンサスレイヤークライアントチームが実装を進めている。
一度クライアントがこの機能を実装すれば、ノードは自動的にルールを適用する。数か月以内の展開が見込まれる。