暗号資産を活用したサッカーゲーム「Football.fun」が急成長している。同ゲームはイーサリアムのレイヤー2技術を基盤とし、ユーザーがサッカー選手の仮想株式を売買できる仕組みだ。ファンタジースポーツと暗号資産取引を融合した新たなコンセプトで、初期参加者に大きな収益機会をもたらしている。
運営基盤にはコインベース社のイーサリアムレイヤー2ネットワーク「Base」を採用。暗号資産投資家の間で話題となり、わずか2週間で時価総額が10倍に拡大した。新興の暗号資産ゲーム市場において、スポーツファンと投資家双方の関心を集める注目株となっている。
Sponsoredイーサリアム基盤のサッカーゲーム
同プラットフォームは、プロサッカー選手の株を取引し、現実のパフォーマンスに基づいて報酬を得ることができる。ローンチ以来、プラットフォームは急速に成長し、時価総額は600万ドルから2週間で6500万ドルを超えた。
このゲームは、ファンタジースポーツ、トレーディングカード、暗号資産の要素を組み合わせている。ユーザーはラミネ・ヤマルやキリアン・ムバッペのようなトップサッカー選手の株を購入できる。現実のパフォーマンスが報酬を決定する隔週のトーナメントに参加する。
株は暗号トークンとして機能する。プレイヤーはそれらを売買することで将来の価値を予測できる。ゲーム内通貨であるGOLDはステーブルコインUSDCに1:1でペッグされている。株はGOLDを使ってオープンマーケットで購入するか、トーナメントで獲得したトーナメントポイント（TP）でパックを通じて取得する。
ゲームプレイの仕組みと報酬
2週間で、プラットフォームは1日あたりの取引量が1500万ドルを超え、TVLは1億ドルに達した。1万2000人以上の預金者が参加し、300万GOLD以上を保有している。株の価格は市場の需要によって決まり、ヤマルやムバッペのようなトッププレイヤーはそれぞれ1.61ドルと1.22ドルで評価されている。
プレイヤーは株を使ってトーナメント用のチームを作成する。ゴール、アシスト、セーブなどのパフォーマンス指標がスコアに寄与する。オウンゴールなどのミスでポイントが減点されることもある。
各株には「契約」が限られており、トーナメントで4回使用できる。その後、ユーザーは契約を更新するか、追加の株を購入する必要がある。この仕組みは戦略的な計画と長期的な関与を促す。
Sponsoredゲームはスカウティングシステムでプレイヤープールを拡大し、将来のトーナメントでのユーザーの選択肢を増やす計画。
ブロックチェーンゲームの成長
Coherent Market Insightsによると、世界のブロックチェーンゲーム市場は2025年に139億7000万ドル、2032年には2兆5948億ドルに達すると予測されており、年平均成長率（CAGR）は51.8%で成長する。
モバイルゲームセグメントは2025年に55.2%の市場シェアを占めると予測されており、スマートフォンの普及や4G/5G接続の向上、デバイス性能の向上、ゲームプレイ体験の向上が要因。
しかし、資金不足は深刻。DappRadarの最新の集計によると、2025年第1四半期にWeb3ゲームのために調達された資金は9100万ドルで、前年同期比68%減少。5月にはわずか900万ドルで、2020年後半以来の最低月間記録。一方、第1四半期の新規ユーザーの60%以上が30日以内に離脱しており、長期的なユーザー維持の課題。
