イーサリアムは過去24時間で約1%上昇した。依然として暗号資産市場全体の動きには劣後しているが、月間の下落率は約5.7%まで縮小した。一方、ビットコインは今月10%以上下落している。上昇のペースは遅いものの、イーサリアム価格には再び強さの兆しが見え始めている。
よく知られる強気のチャートパターンが形成されつつあり、クジラは保有量を増やしている。チャートも、今回のブレイクアウトが本物かどうかを判断する重要な水準に近づいている。
Sponsoredクジラ参入で定番パターン形成中
イーサリアムは現在カップ・アンド・ハンドル型のパターンを形成している。これはトレンド転換の前によく現れる構造だ。「カップ」は11月中旬の安値から続く丸みを帯びた底、「ハンドル」は最近の押し目にあたる。パターン上部の縁はやや下向きだが、この傾斜はパターンの有効性を損なわない。
ネックラインが傾いていても、価格がカップの形状を守り、再び縁を試すなら問題はない。
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イーサリアムがハンドル部分から動き始めたタイミングで、クジラのポジションも増加した。12月11日から12日にかけて、クジラの保有するイーサリアムは1億41万枚から1億50万枚まで増加した。
その増加量は9万枚と小幅だが、現在の価格で約2億9300万ドル相当となる。
パターンのブレイクアウトを試みる際にクジラの買いが入ると、大口投資家も継続的な上昇を期待していることを示す。ただし、これは動きの確定ではなく、パターンの成立を下支えする要因にとどまる。
明確なブレイクアウトには、パターンのネックラインである3486ドルを日足で上抜ける必要がある。イーサリアムはまだその水準より約7%下に位置する。
イーサリアムの上昇転換を裏付ける価格帯
イーサリアムが3486ドルを明確に超えれば、カップ・アンド・ハンドル型のパターンが確定し、計測上のターゲットが有効となる。
カップの深さに基づくと、イーサリアムの目標価格は4779ドル付近。ネックラインから見て37%上昇となる。到達までには3712ドルと4249ドルの中間的な抵抗帯もあり、これらが最初の壁となる。
これらの水準は過去にも価格が反落しやすかったため、最終ターゲットまでの通過点となる。
下落シナリオとしては、
- まず3152ドルを日足で下回れば、ハンドル部分が崩れ、弱含みが生じる。
- 2620ドルまで落ちるとパターン自体が無効となり、カップの底を割ることになる。
現時点ではやや慎重な強気傾向が見られる。パターンは維持され、クジラの買いも入り、イーサリアムはブレイクアウト・ラインまであとひと押しという状況だ。7%上昇による確定が必要だが、ここ数週間で最も強い形となっている。