イーサリアム相場は足元で方向感を欠いている。直近24時間の価格変動は1%未満にとどまり、短期チャート上では落ち着いた値動きが続く。小幅な調整の背景には、個人投資家の買い控えによる需要の弱さがあるとみられる。ただ、水面下では対照的な動きが進行している。
オンチェーンデータによれば、大口投資家(クジラ)はイーサリアムの保有を再び積み増し、累計の買い増し額は350億ドルを超えた。一方、特定の需給指標ではこれまでと異なる転換点が示唆されており、相場の主導権が大口と個人のどちらに傾くのか、市場の注目が集まっている。
Sponsored個人投資家減少もクジラが参入
イーサリアムは逆三尊パターンを完成しつつある。これは上昇への転換を示す強気なチャートパターンで、価格が3390ドルを上抜ければシグナルとなる。ただし、この水準突破前に課題がある。今週はリテール勢の勢いが後退。
12月18日から24日の間、価格は上昇基調を維持。本来であればこれは好材料。だが、資金フロー指数(MFI=Money Flow Index)はこれに追随せず、さらに安値を付けた。これはリテールトレーダーの本格的な買いが伴っていなかった可能性を示す。
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MFIが高値を切り上げて37を突破すると、需要の強まりを示せる。
リテール勢が鈍る一方、クジラは逆の動き。12月26日以降、大口保有ウォレットは1億48万ETHから1億600万ETHへ増加。
Sponsored Sponsoredこの間の時価で、過去24時間に約350億円が新規流入。クジラは短期的な売買で買いを入れない。セットアップがあると見ているため買い増す。
この乖離こそが現状を象徴。リテールは様子見、クジラは参入。次のETH価格の動向は、どちらのグループが一貫性を保てるかにかかる。
指標がクジラ優勢を示す
モメンタムを測る指標であるRSI(相対力指数)は、クジラのポジションを支持。
Sponsored Sponsored11月4日から12月25日にかけて:
- 価格は安値を切り下げた
- RSIは安値を切り上げた
これは強気のダイバージェンス。価格ではまだ確認できないものの、売り圧力の弱まりを示すサイン。
こうしたダイバージェンスは、逆三尊など反転パターンを支える。ただし、必ずしもブレイクアウトを約束するものではない。価格がトリガーゾーンに到達すれば、その試みが成功する可能性を高める要因。それこそが今クジラが買い増す理由。
Sponsoredイーサリアムの価格帯が次の展開を左右
イーサリアムの価格は、まず3050ドルの奪還が必要。ここは心理的な壁であり、短期的なレジスタンス。
力強く突破できれば、次は3390ドルのネックライン・ブレイクアウトゾーンが試される。
3390ドルを突破すれば、逆三尊パターンの目標値4400ドル付近が意識される。これはヘッドの高さをブレイクアウトポイントに加えて算出。
一方で、2800ドルを割ると上昇の勢いが弱まる。売りが強まり、クジラの買い増しが止まった場合、イーサリアム価格は2620ドルまで下落しうる。この水準割れで、強気逆転構造は無効化される。