イーサリアムが2300ドル水準まで急伸し、トレーダーの間で短期的な盛り上がりを見せている。この価格上昇は一見有望に見えるが、持続性に欠ける勢いというこれまでと同じパターンを伴っている。
主要な投資家層に長引く弱気ムードが広がっており、ETHが重要なレジスタンスを明確に突破する前に、最近の上昇を打ち消す懸念がある。
イーサリアム保有者に売り圧力
ETH HODL Cavesのデータによれば、保有期間が1か月未満のホルダーは初期投資額の約3倍の利益を記録している。このリターンは大きく聞こえるが、全ホルダー層の中で最も利益倍率が低い。比較的控えめな利益は、短期保有者に「今売却すべきか、保有を続けるべきか」と判断を迫る心理的圧力を生じさせている。
短期保有者は歴史的に最も反応が速いイーサリアム投資家層である。わずかな利益圧力ですぐに売却に動く傾向があり、不透明な市場局面で価格を不安定にする。特にこの層の相対リターンが最も弱いことから、今後も利益確定売りが過熱する可能性が高い局面。
トークンのテクニカル分析と市場の最新情報:さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。こちら。
HODL Wavesのデータは、若年層ホルダーの売却がすでに進行中であることを確認している。1週間から1か月保有のウォレット層は、ETH全体の供給シェアが6.9%から5.3%へと減少し、1.6ポイント低下した。この減少は直近購入者の供給分布に大きな変化が起きていることを示す。
重要なのは、この流出分が1か月から3か月層へと移行したのではなく、実際にトークンが売却されたと分かる点。利益確定でも損切りでも、この供給の売却によって、イーサリアム価格の動向にはテクニカル的にさらなる下落圧力がかかる。
イーサリアム価格、下落の可能性
イーサリアムは2326ドルで取引されており、2348ドルのレジスタンス直下で攻防が続く。ホルダーの売却傾向とHODL Wavesのデータから見ても、この水準を明確に突破できる可能性は低下している。テクニカル的には、直近の上昇が継続するよりも、調整に向かう確率が高まる局面。
短期ホルダーの売りによる弱気圧力で、イーサリアムは2158ドルまで押し戻される可能性がある。その下落が深まれば、2000ドル割れとなり1917ドルのサポート水準を再び試すリスクもある。
その理由として、MFIが買われ過ぎゾーンの80.0を超えて推移している点がある。中立水準を超えると買い圧力で上昇しやすいが、ETHが売られ過ぎ水準に達した時は急落する傾向が強い。この状況が次にイーサリアムで起こる可能性が高い。
ただし、市場全体の環境が改善し、2348ドルをサポートへと転換できれば、完全にシナリオが変わる。その場合、2500ドルおよび2614ドルのレジスタンスを目指す展開となり、弱気派の見解を完全に否定する形となる。