9月は歴史的にイーサリアムにとって最も弱い月であり、中央値のリターンは12%以上の損失を示している。今年の9月も同様に始まった。ETFの流出と市場全体の躊躇が、9月の初週にイーサリアムの価格を圧迫した。
しかし、2025年の9月は歴史通りにはいかないかもしれない。3つの上昇傾向の兆候が現れ、イーサリアムの価格を過去最高値に押し上げる可能性がある。これが実現すれば、まさに予想外の展開となる。
Sponsoredクジラが大量購入、弱気勢力が撤退
本稿執筆時点で、イーサリアムは4,406ドル付近で取引されている。今週、ETHは4,261ドルの安値に触れたが、すぐに回復した。
過去24時間で、ETHの価格はほぼ横ばいで、紙面上ではブレイクアウトの兆候は見られない。しかし、クジラたちは積極的に買い集めている。取引所外のクジラウォレットが保有する供給量は、9572万ETHから9941万ETHに1日で増加した。これは、369万ETHの純増を意味し、現在の価格で160億ドル以上に相当する。
さらに詳細なインサイトをご希望の場合は、編集者ハルシュ・ノタリヤが毎日お届けするニュースレターにご登録ください。
このようなクジラからの大規模な流入は、信頼を示唆している。小口投資家が躊躇する一方で、クジラはラリーに備えているようだ。
しかし、クジラの買いが小口投資家、特に短期保有者の売りに直面する可能性もある。だが、それも解決されたようだ。彼らの買いは、弱気な投資家の退出と一致している。
短期保有者の未実現利益/損失（NUPL）指標は0.21に低下し、今月で2番目に低い水準となった。歴史的に、この指標の局所的な低下は、弱気な投資家の退出と他の投資家が小さな利益を抱えていることを示唆し、反発のポイントを示すことが多い。
例えば、8月19日にNUPLが0.22付近だったとき、イーサリアムの価格は4,077ドルだった。その後のセッションで、ETHは約20%上昇し、4,829ドルに達した。
クジラの買いと弱気な保有者の売りの組み合わせは、上昇傾向を示している。現在の水準から10%の動き（20%ではなく）でも、ETHは新高値を試す可能性がある。
Sponsoredイーサリアムの価格水準とRSIの乖離が上昇傾向を裏付ける
過去最高値に向けた上昇傾向の3つ目の理由は、チャートそのものにある。イーサリアムの日足チャートは隠れた上昇ダイバージェンスを示している。ETHが高値を更新する一方で、買いと売りの勢いを測る相対力指数（RSI）は低値を更新している。
このダイバージェンスは重要で、通常はトレンドの継続を示唆する。イーサリアムの価格が堅調に推移する中で、売り手が勢いを失っていることを示している。RSIのダイバージェンスは、クジラの蓄積と組み合わさることで、さらなる上昇の可能性を強化する。
イーサリアムの価格にとって、注目すべき重要な抵抗線は4,496ドルを突破した後の4,672ドルである。この水準を明確に突破すれば、4,958ドルへの道が開かれ、さらに価格発見の可能性がある。
一方で、ETHが4,210ドルを下回ると、上昇傾向のシナリオが弱まる。
