イーサリアム相場が急落している。直近24時間で約6%、2日間では約13%下げ、1月に入ってからの不安定な値動きが続く。価格は一時、市場で意識されてきた節目を下回り、下落局面からの反転に向けて買い手が主導権を取り戻せるかどうか、市場の見方は分かれている。
こうした中で、大口保有者による動きが目立つ。いわゆるクジラが下落局面で約3億6000万ドル相当のイーサを買い集めた。反発への期待が浮上する一方、スマートマネー(情報に精通したトレーダー)は依然として慎重な姿勢を崩しておらず、市場の先行きに不透明感が残る。
Sponsored三角持ち合いと強気ダイバージェンス、厚い供給壁に対峙
イーサリアムは日足チャートで対称三角形の中で推移している。1月14日付近で上限トレンドラインで売り手に価格を弾き返され、今は下限をテスト中。この崩れを今、買い手は食い止められるのか。
モメンタムが重要なヒントを示す。11月4日から1月20日にかけて、イーサリアムの価格は安値を更新したが、RSIは安値を切り上げた。RSIは直近の上昇と下落を比較し勢いを測定する指標。この強気なダイバージェンスは、価格がサポートを試す中で売り圧力が弱まっていることを示唆する。
このようなシグナルは過去にも重要だった。1月初旬にはRSIの弱気ダイバージェンスが下落前に先行発生。現在はその逆のパターンが形成されつつあり、継続ではなく反転の可能性を示唆する。
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ただし、反発には明確な障害が存在する。コストベースのデータによると、約3,146ドルから3,164ドル付近に密集した売り供給ゾーンがある。このゾーンで約344万ETHが蓄積された。
多くの保有者が損益分岐点付近にいる。この領域はしばしば強いレジスタンスとなる。リバウンドは、このゾーンを明確に突破しなければ、強さを示せず反転につながらない。RSIが示唆する通り。
Sponsored Sponsoredクジラは押し目買い、賢い投資家は様子見
クジラは確信を持って動いている。イーサリアムが1月19日から21日にかけて約13%下落した際、クジラ保有のETHは約1億342万から約1億371万に増加。この増加分は現在価格で約3億6000万ドルの買い増しに相当。同様の動きは以前から見られる。
同様のクジラの買い増しは、1月14日にも急反発前に見られた。さらに、この数時間でイーサリアムのクジラによる買い増しが再び確認されている。
こうした継続的な買い集めは、現在の価格帯で下落余地が限定的であるとの自信を示す。クジラは弱含みの局面で供給を吸収する姿勢。
Sponsored一方、スマートマネーは異なる見方をしている。
情報筋のポジションを追跡するスマートマネー指数は、シグナルラインを下回ったまま。スマートマネーは持続的な上昇の前に早く、積極的に動く傾向がある。12月、この指数がシグナルラインを上抜けた際、イーサリアムは10日間で約26%上昇。同様に、12月末の上抜け後は1月中旬までに約16%の上昇となった。
今はその種の確認が見られない。スマートマネーはレジスタンス突破の確証を待っているようだ。ETH価格上方の重いコストベースの供給ゾーンが、その躊躇の理由だろう。供給が吸収されるまで、様子見は妥当な判断といえる。
イーサリアムの価格水準 重要ゾーンを示す
すべてが今、狭いレンジに集約されてきている。
Sponsored Sponsoredまず取り戻すべき水準は3,050ドル。イーサリアムは直近の下落局面で、この複数回意識されたサポートを割り込んだ。これを日足で再び上回れば、相場の安定化の兆しとなる。
その上は、3,160ドル付近が注目される。この水準は複数回意識されており、コストベースの供給ゾーンとも重なる。ここを明確に日足終値で越えれば、現在値から約6%の上昇となる。もっとも重要なのは、重いレジスタンスを突破したことでスマートマネーが再流入する可能性が高まる点。その先で初めて反転シナリオが具体化する。
この動きが実現すれば、勢いが急速に加速する可能性。ブレイクアウトが確定すれば、広範な上昇転換が見込まれる3390ドルが視野に入る。
一方で、2910ドル付近の下限サポートを割り込めば反発シナリオが弱まる。その場合、次の主要サポートは2610ドル。
イーサリアム売り勢が直近の下落局面では優勢だったが、依然として攻防は続く。クジラはすでに反発への動きを始めている。賢明な投資家は決定的な証拠を待っている。イーサリアムが3160ドルの供給の壁を突破できれば、ためらいが一気に勢いへと変わる可能性。